國母和宏と青木真也の対角線

國母和宏問題に関して、ネット上の意見をちらちら見ていて一つ勉強になったのは、どうやらスノーボードというのはもともと「見せる」面に重きをおいたプロスポーツであるらしいということだ。アメリカではエクストリームスポーツとのくくりで、プロが魅せる大会やら市場も成立しているというし、マネー面でも価値観的にも、オリンピックなんかある意味どうでもいいよという面があるのではないかということである。MMAがエクストリームスポーツの括りに入るのかどうか、しらないけれども、ちょっと共通項はあるような気がする。

日本格闘技協会(だっけ?)は、ややもすればMMAを五輪公式競技にしたいようなことを言うけれども(この短期間にどうやって金メダリストを決めるのか、など不明点も多いが)、國母の件って例えば青木真也が、DREAMやストライクフォースやUFCからガンガン大金でオファーを貰っている時に、いろんなしがらみで金メダルのためにイヤイヤ五輪に出場したら、キモイだとか品格が低いとか一人だけロングスパッツはいかがなものかあのレインボーカラーは許しがたいなどとバッシングされ、福田会長や橋本聖子から叱責されているような感じなのだろうか(「橋本聖子 vs 青木」という絵はちょっと見てみたいが。あと、橋本聖子のポジションに神取先生の登用を希望)。

ズバリ行って青木なら「反省してま~す」どころでは済まない。腹いせに骨を折り関節を外し続けながら、白目をむきヨダレをたれ中指を立て、試合後には親の敵だ刺し殺すだと物騒なコメントを垂れ流すだけのことであろう。あるいはKIDなら煙を吐きながら俺様の◯◯を見せてやるとか言ってしまうに違いない。MMAファンには見慣れた風景だが、どうやら世間様には許してもらえそうにない。

バッドボーイ的なカウンターカルチャーであり、見せることにも価値観を持つプロスポーツと、「オリンピックと言う場」との間にそもそも横たわる食い合せの悪さというのもあるんだろう。これって、いまさらな話だけど、MMA的文化にとってはとてもとても逆風の時代であることを示している。そういえば格闘技ファンの中にも、オリンピック的な正統性を常に標榜し続ける人もいて、そんな人は今回の國母にも世間に同調して噛み付かないとベクトルがおかしいと思うし、そうすることのアホらしさの中でちょっとは「相対化する」ということを学べばいいのではないかと思うけれども、個人的にはこんな状況なら、スノボーもMMAも、五輪なんかこっちからごめんだという位のスタンスはあってもいいのかもしれないと思う。だって、割りに合わないだろう。みんなが不幸になる。それにしても、國母の腰パンがこんなに盛り上がるなら、マーケティング的には青木の中指もどうせならもうちょっと波及力があっても良かったのに、と思う。

で、國母キャラのプロレスラーはまだ現れていないのだろうか?オリンピックなんてすぐ終わるので、さっさとやらなくちゃダメだ。ただ僕が知らないだけで、インディで目ざとい人がとっくにやってるのかもしれない。怖くてできない、なんて言わないでほしい。

今回の國母さん、せめてスノボー業界には英雄として帰還できるのだろうか。それすら無いなら目も当てられない。

【参照】
スノーボーダーの「品格」(プロパガンダファクトリー)

国母問題についてのスノーボードチームコーチの説明(晴耕雨読の信之介)

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UFC選手ラザーク・アル・ハッサンのブログより。僕は技術の専門家の枠内にとどまる選手には普通はあまり興味は持たないんだけど、こう正直に書かれるとなんだかずいぶん腑に落ちる。技術志向主義者に持ってほしい語りのフレームの一例はないかと思う。言わずもがなのベキ論を並べられるよりもずっとわかりやすい。こういうのを見ると、UFCという舞台がこの選手に本当に必要なのか、ふさわしいのかどうかはわからない。

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・・・選手なら誰でも、絞められたりKOされる可能性が高いこのスポーツにわざわざ取り組もうと思うに至った理由というものがある・・・自分はズッファ以前のMMAは見ていないし、ホイスがチョークやアームバーで台頭してくるのをVHSで見ていたというわけでもない。アルティメット・ファイターを見始める5年前まではUFCのこともMMAのことも知らなかった。ただ子供の頃から、映画で観るかっこいいキックやパンチを学びたくて、テコンドーの道場には通っていた。

テコンドーで黒帯をとったわけでもない。ときにはやる気を失って通わなったこともある。TUFをみて、すごく久しぶりにテコンドーの練習を再開したくらいだ。そしてTUFを通じて初めて、ムエタイとか柔術といった言葉を知った。TUFがマーシャルアーツへの情熱を炊きつけてくれたんだ・・・近隣のMMAのジムに一人で入っていって、練習を始めた。

僕がMMAを始めたのは、マーシャルアーティストとして、新しいスキルを獲得したいからだ。大物になろうなんて思ってない。自分には柄じゃないし、そこまでの強い動機もない。ただ、TUFの選手たちのような身体的能力が自分にもあるのかどうかを知りたかった。試合に出るのは、それが唯一、身体的・精神的に自分を試す方法だからだ。

人のある側面というものは、戦いの熱の中でしか発見することができないと、僕は信じている。自己実現をめざす選手にとって、格闘技の中には純粋さがある。MMAに参加することは、自分を見つける旅のようなものだ。これからも毎日続ける旅なんだ。

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秋山成勲がMMA Junkie とのメールインタビューで、「ヴァンダレイ vs ビスピン」の勝者とUFC115バンクーバー大会で対戦する予定だと語っている。

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怪我により約4ヶ月の出場停止処分を受けながら、アンデウソン・シウバ戦が決まっていたダミアン・マイアが、ネバダ州コミッションドクターの診断を合格し無事、試合許可を得た。こんなにすぐに治る怪我なら、最初の処分はなんだったんだ?

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ティム・シルビアは3月のアドレナリン大会で、ボビーラシュリーに完敗したウエス・シムズと対戦予定となっていたが、管轄のオハイオ州コミッションが「non-competitive」という理由で試合許可を出さなかったそうだ。「力の差がありすぎて危険」ということだそうだ。そうかなあ・・・どっちが圧倒的に強いとの前提なのかすら、わかりにくい感じだが。シルビアの対戦相手はブランドン・リー・ヒンクルに変更となった。

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ジョシュ・バーネットがMMA Fighting のインタビューに答える。

「今年は絶対に何か(試合を)するよ」

「どのプロモーションだろうと、アホみたいなオファーではなく正しく交渉してくれればそれで決まりさ。試合をして欲しいなら、プレートにきちんとしたチャンスを並べて持ってきて欲しい。人の頬を張るようなあほらしい話ではなくてね」

そんなこと言ってないで、何でもいいからとにかく戦線復帰するという手もあると思うが、バーネットくらいになると、確かにいまさら安売りもできないんだろうな。復帰の舞台としてふさわしいのは、ヒョードルのいるストライクフォースしかないと思うんだけど、そういえばドラッグ問題はどうなったんだっけ?

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石井復帰戦は6月以降…3月は対戦相手決まらず(スポニチ)


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