M-1とストライクフォースの微妙な距離感

Figure 4 Online によると、UFCは4月17日、ストライクフォースCBS中継の同日に大会を開催する。スパイクTVで生中継される見込み。「マット・セラ vs マイク・スウィック」がセミファイナルとして予定されている人のことだ。UFCはかつて、アフリクションの同日に急遽、アンデウソン・シウバをメインイベントとするファイトナイト興行をぶつけたことがある。

なお翌週4月24日にはWEC初のPPV大会が予定されており、かねてから、ストライクフォース側もCBS大会を一週間延ばして、WECにぶつけるのではないかと報じられていたので、ちょっとしたチェスゲームの様相を呈している。

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ヒョードルおよびM-1の動向の根本原因は「非独占契約」にあるのではないかと、MMA Fighting が論じている。

ストライクフォースが非独占契約で海外での試合を認めていることは、選手にとってはありがたいことだが、ここにきてこれが問題になってきた。交渉が不首尾の場合、ヒョードルはDREAMといった団体に移るか(あるいは、移ると脅すか)、自社M-1の大会で戦うことにすればいいだけのことなのだ。それが海外でありさえすればいい。

ヒョードル陣営はこれまでも、強硬な戦術を使ってきた。2007年、陣営はアメリカの Sibling Sports と契約し、新団体M-1 Global を設立した。ヒョードルに150万ドルの契約ボーナスと、ファイトマネー200万ドルを支払うことで合意し、旗揚げ興行を計画しているさなかに、陣営はヒョードルがフリーエージェントであると宣言した。結局大会は開かれなかった。

2008年、陣営はアフリクションとコ・プロモーション契約を結んだが、一試合を消化したところで、陣営は契約内容の更新を求めた。要求は、ヒョードルのファイトマネーは30万ドル、M-1のサービス契約120万ドルであった。

そして今回、ストライクフォースで一試合を消化し、またしても再交渉である。契約内容のしくみが、ヒョードル陣営にとって再交渉しやすいようになっているのだ。これこそ、UFCが独占契約を譲歩しない理由なのである。



Bloody Elbow は、もはや上記のような金額を出せるのはUFCしかいないと分析、うわさ話もふまえつつ、記者なりの「ヒョードルUFC入り」のシナリオを描いてみている。

●シナリオ1:ヒョードルのM-1離脱、一選手としてUFCと契約。ストライクフォースには、だれもいないM-1との契約だけが残る

●シナリオ2:UFCがアブダビの会社をつかって、米国外に新会社を設立し、ヒョードルと契約。米国外で開催されるUFC大会に出場する


Bloody Elbow に掲載のワジム氏のインタビューより

●ヒョードルのストライクフォースでの試合は、早ければ5月上旬にもお見せできる。世界100カ国以上で放送することになる。それをもっとスムースにやるために延期をしてもらった。契約上の理由は他にもあったが、よく話しあっているところだよ。

●ゲガール・ムサシは別にM-1と契約していたわけではないので、離脱したわけではない。彼はいまどこに行ったのかな。ストライクフォースとDREAMと、まだ契約は残っている。これまで助けあってやってきたから、彼の行動はサプライズだった。来週辺り、直接話して、なにか問題があったかどうかを尋ねてみる。


MMA Fighting に掲載の、M1-Globalへの取材内容

●ヒョードルが4月大会で戦わないのは、手の負傷の回復後の練習にもっと時間が欲しいため

●ヒョードルが5月にファブリシオ・ヴェウドゥムと戦うかどうかは、現在検討中。

●ヒョードルが今年、日本で戦わないとは限らない。ヒョードルもM-1 Global も、これまでのところUFCとは交渉していない


MMA Fighting に掲載のスコット・コーカーのインタビューより。

●ヒョードル復帰戦は第二四半期の終わりから夏ごろになるだろう。

●交渉はうまく行くと確信している。最後の詰めを行っているところだ。報道されるかされないかの違いだけで、どの選手にもあることだ。


MMA Junkie に掲載のスコット・コーカーのインタビューより。基本的には交渉はうまく行っているとした上で、

●日本でも同じことだった。文化的な違いと、相手への期待度の違いがあるんだ。その二つが一緒になると、違いが表面化する。たしかに、いくつかの調整すべき点はある。

●ヒョードルはもうCBS大会には登場しないという噂があるが、それは嘘だ。ヒョードルとは最終的にはPPVビジネスをやりたいし、そのときにはCBSもShowtimeも協力してくれることになっている。契約上も、特定のメディアに登場すると言う縛りはないんだ。

●ただ、ストライクフォースは特定の選手におんぶに抱っこではない。ヒョードルはすごい宝だけど、われわれは全部の卵をひとつのバスケットに入れてるわけではないんだ。長期的なビジネスの持続が基本精神だからね。

>ああ・・・「文化的な違い」とか言い出すと、結構やばいかもしれないと思う。それって、数カ月の交渉では埋められないし、違いを埋める方法が確立されていないからだ。

関係ないけど、企業が不祥事をしたときに、「わが社の企業風土の問題だった」などと釈明するのも、末期的なことだと思う。だって、じゃあ、どうやって企業風土なるものを直すつもりなんだよ・・・


米CBSが、4月のストライクフォース中継に先立ち、同局の人気連続ドラマ「NCIS: Los Angeles」にストライクフォース戦士が大挙出演することとなった。中継の直前に放映されるらしい。リンク先に出演者が一堂に会した写真。カン・リー、シャムロック、メレンデス、ダンヘンらの顔が見える。

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米Spike TVで放送中の「Best of PRIDE」の番組が休止となった。スパイクでは、「一旦お休みして、夏ごろに再開する」とアナウンスしていると言う。単に視聴率が低すぎたのか、それとも夏まで待つ理由でもあるのだろうか。4FW Online より。

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週末のWEC47、ジョセフ・ベナビデス戦を控えたミゲル・トレスのインタビューが Yahoo Sports に。抄訳。トレスは17連勝したあと、前回は昨年8月大会でブライアン・ボウルズにまさかの1R、KO負けを喫し、バンタム級ベルトを失った。それ以来の試合である。

ボウルズ戦の前は、「負けないぞ (Won't Lose) 」と思っていた。いまは精神状態が変わって、「負けられない (Can't Lose) 」になった。

「負けないぞ」というのはうぬぼれだ。「負けられない」というのは、試合までに出来る限りのことが全部やる、面倒をみるべきものは全部見る、という自分の理解のことなんだ。

ベナビデスは派手な打ち合いを誘ってくるだろうから、冷静さを保たないといけない。今回スタンドでずっと練習してきたことは、無理に勝負に出て観客を沸かせるということを考えない、ということなんだ。これまではメンタル的に幼かった。どんどん攻め込んで、ショーをつくって、相手の強いところで勝負しようとしていた。大戦争にしようとしていた。

でもボウルズ戦の結果、それはスマートなことじゃないと気がついた。この小さなグローブでは、倒されるのも簡単なことなんだ。



トレスは柔術コーチにロバート・ドライスデール、ボクシング・コーチにミゲル・コットーを雇って、トレーニングを積んでいると言う。

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GBR掲載のマメッド・ハリドフの発言。

「彼はどんな戦術を考えているんだ? それだけ僕のことを知っているのか? それとも彼は占い師なのか?」


古臭い語彙の多いトラッシュトークの世界のなかで、まだこんなに新鮮で単純な言葉が残っていたとは。

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読売新聞の『「アニマックス」1位に CSチャンネル 約830万世帯が加入』と言う記事の中に、主要ケーブル局の加入者数データがあった。あまり見たことの無いデータなので備忘録として。

J-Sports は791万世帯、GAORAは708万、スカイAは673万世帯となっている。ちなみにWOWOWは248万、スカパーは429万件となっている


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