超人の仕組み


ヨアキム・ハンセンのインタビューが Fight Magazine に。抄訳。

●減量について

自分はいつも、2階級の中間くらいのウエイトだった。で、青木戦に負けて帰国したとき、減量することに決めた。普段は69~70キロで歩き回っているが、今朝空腹状態で66キロだった。日本にいくと食べ物の違いから1キロは落ちてしまう。目標は日本で空腹時に65.5キロになることだ。専門家と一緒に減量に取り組んでいて、2.5 ~ 3キロは簡単に落とせて、すぐに戻すことが出来るようになった。



●青木戦について

もし再戦するなら、中立なレフリーに裁いてもらいたい。金的蹴りについては、たしかに何か堅いところを蹴ってしまったのを感じたし、申し訳なかったとは思うのだが、次回はもっとしっかりしたカップを使ってほしい。



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お騒がせファイターのウォーマシーン(どうお騒がせなのかは、当ブログを検索してみてください)が、オークションサイトの ebay で、自分の腎臓・肝臓・精子を売り出した。「レスビアンのカップルや、スーパーベイビーを授かりたいと思っているカップルの方はご連絡ください。高校の成績はオールA、祖父は歯科医、私はプロのスポーツ選手でハンサムです。フィアンセの移民手続き解決のためにお金が必要なんです」等とコメントを記入しており、最低入札価格は5万ドルとなっている。こちらにスクリーン・キャプチャが。現在は ebay からは削除されている模様だ。

UFCをクビになり、ベラトールでは一試合もしないうちに首になり、AV男優に転身したら早速にパーティで暴力沙汰を起こしてしまったこの男、プロレスラーになるなどと言い出さなければいいけれど。



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超人になるということ Fistic Medicine: Becoming Superhuman(Matt Pitt, Sherdog)【抄訳】

ディエゴは「イエス!イエス!」と叫ぶ。グイダは飛び跳ねながら自分の顔をひっぱたく。三崎は腕をグルグル回し、北岡はキモ・モードに突入する(訳者蛇足)。それが何であれ、試合前のこのような動作にはある共通の目的がある。超人になろうと模索しているのだ。

戦いや恐怖への反応としてのこのような行動は、もともと哺乳類で発見された。ほとんどの高度な動物には、死に至る危機への対応能力を最大にする、このような神経学的なトリガー行為を持っている。

ヒトにおいては,このような反応を調節するのは交感神経系である。これは自律神経の一部で、身体の均衡を司っている。危機にさらされると、脳の深い部分の構造が活性化されて警告を発する。電気科学系が交感神経に解き放たれ、副腎などの主要器官に届けられる。そして副腎は、血中にアドレナリンとコルチゾールを送り出す。瞬く間に動脈がそれらのドラッグを体中の細胞に運ぶ。一瞬のうちに、身体は力を最大に発揮する用意が整う。

・・・戦いへの準備で最も驚くべき動きは脳内で起きている。集中力が高まる。エンドルフィンとカンナビノイドが放出され、痛みへの感覚を鈍らせる。判断や計画といった高レベルの認知プロセスはスルーされるか、優先度を落とされ、そのかわりに反射神経と本能が支配的になる。フラッシュダウンしたあとに急に粗っぽくなって勝利を収める選手がいるが、驚くには値しない。強力なドラッグでハイになっているようなものなのだ。

・・・アスリートが交感神経をどの程度効果的にトリガすれば、パフォーマンスが改善するのかということについてのデータ的な研究はおそらく、ウラジミール・M.ザツシオルスキーの著書「筋力トレーニングの理論と実践」がもっともうまく成し遂げている。ザツシオルスキーによると、普通のアスリートは最大ポテンシャルの65%程度の力しか活用できていない、トレーニングをすればポテンシャル活用度を20%高めることが出来る、という。残りの15%を解き放つ鍵は、ヒトの意識のむこうがわにある。そして、そこに触れることが出来る選手こそが、決定的なアドバンテージを持つのだ。

交感神経が解き放つ恐るべきパワーには副作用もある。研究者たちは、刺激とパフォーマンスとの関係は「逆U字型」にあると表現する。つまり、いったん最高のパワーを手に入れると、それ以上の刺激は逆効果になるというのである。

・・・そのレベルでの自律神経のコントロールのためには、厳しい精神の鍛錬が必要だ。交感神経の刺激を簡単におこなうには、化学物質を使えばいい。12マイクロミリグラムのカフェインで(これはスターバックス一杯分より少し多い程度だ)、耐久力が50%増加する。処方薬の Sudafed といった偽エフェドリンからは、化学的な刺激を安価で期待できる。コカインとアンフェタミンはとても優れた刺激剤である。刺激剤とは言い難いマリファナでさえ、脳内のエンドカンナビノイドの働きを擬すことで、効果がある。

・・・交感神経が閉ざされると一瞬のうちに、アドレナリンが減少し、「ファイターズ・ハイ」の状態が、感情的・身体的な落ち込みに取って代わられる。あの熱のあるパワー・集中力・スリルを取り戻し、もう一度超人になるためには、また戦うしかない・・・

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