UFC on Versus 1: Vera vs. Jones レビュー


この春は個人的にいろいろ動静があって、マイペースな更新になるかもしれません。でも今日はちょっとまとめて書ける。

まずは先週末の UFC on Versus 1: Vera vs. Jones の観戦記と関連ニュースを。


ジョン・ジョーンズ def ブランドン・ヴェラ(1R3分19秒TKO)

ジョーンズがまるで引っ越しの荷物でも仕分けるかのようにヴェラをあちらこちらにまき散らし、最後はあのマット・ハミルを血の海に沈めたお得意のエルボーでTKO勝利。試合が始まるといかにもホイホイと簡単にヴェラに接近し捕まえて、スペース・トルネード・オガワのような技でガツンとテイクダウンを奪ったりするからたまらない。そしてフィニッシュのエルボーの角度はまるで三沢かスライディングDかと思うほどのわかりやすさだ。ジョーンズの試合を見ていると、そんな技がリアルファイトで出せるものなのかと毎回驚かされる。ライトヘビー級二番手軍団ではずば抜けているように思うので、今後はトップどころとの対戦を見たい。ランページあたりより強いんじゃないか。

エルボーを食らってひどく痛そうにしていたヴェラは、ほお骨を3カ所骨折、右目の筋肉が動かせない状態で、手術を受け、4~6ヶ月はスパーリングも出来ないという

ジョーンズについてレスリング・オブザーバ最新号の記述より。

ジョーンズは2008年の春にアイオワ大学に入学して、ルームメイトから教えてもらうまで、MMAのこともUFCのことも何も知らなかった。ただ、そんなスポーツがあるなら自分のレスリングの能力を使って稼ぐことが出来るのではないかと思い立ち、地元のジムに入ったのだった。6週間後、ジョーンズはデビュー戦で勝利を飾る。1年後、UFCから連絡を受ける。2年後、ジョーンズの戦績は10勝1敗で、唯一の敗戦はマット・ハミルの顔面に垂直エルボーを落としたことによる反則負けである。これまで無敗、ロクに触られたこともないくらいだ。ブランドン・ベラもこれまでUFCで何試合かを判定で落としているが、こんなふうにやられてしまったのは初めてのことだった。

ジョーンズのリーチは84.5インチで、ウイングスパン7フィートはUFC登録選手のなかで最大である。



ジュニオール ドスサントス def ガブリエル“ナパォン”ゴンザガ (1R3分53秒TKO)

ヘビー級とは思えない、一見しただけでは何がヒットしたのか解らないような小さくて早いカウンターでドスサントスの見事な勝利。ベラスケスと双璧な連勝街道まっしぐらで二番手集団からぬきんでている。

ヘビー級はストライクフォース・DREAM連合がナウリーダーのビッグネームを抱えているが、今日はシーク・コンゴもブエンテロに何もさせず完勝していたし、UFCの重たい階級もニューリーダーたちがドンドン充実してきていて楽しみになってきた。

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この大会では、「ノックアウト・オブ・ザ・ナイト」が3選手(ジョーンズ、ドスサントス、ジョン・ハワード)に与えられ、「ファイト・オブ・ザ・ナイト」は該当無しという、変則的なボーナス支払い状況となった。「サブミッション・オブ・ザ・ナイト」はクレイ・グイダ。各5万ドル、合計20万ドルのボーナスは、この日のゲート収入の4割に上るという大盤振る舞い

●前座試合に登場した、日本でもおなじみのデュエイン・ラドウィッグが、対戦相手のダブルレッグを防ごうと踏ん張ったところ、足首があり得ない方向にねじれてしまうという事故があった(写真)。MMA Junkie によると、腓骨がねじれて折れる「メゾヌーフ骨折」とよばれる症状と診断され、すでに手術を行ったものの、3ヶ月間は松葉杖。復帰までに最大6ヶ月。

●コンゴの太ももへのエルボーにあえなくタップしたポール・ブエンテロは、試合中にさかんに指を痛がり、ドクターチェックを受けるなどして試合を中断していたが、ブエンテロのセコンドによれば実は指を脱臼していたのだという。タップもむしろ指の痛みが原因だったとのことだ。

1R,強烈な痛みに耐えかねているブエンテロを見かねたリングドクターが、ケージに飛び込み、その場で整復をしてしまった。ブエンテロのセコンドは、ドクターが試合中に整復するのは反則(選手が自分で整復することは許されている。整復できない場合には試合は終了することになる)だとは了解していたが、おそらくはそのルールを解っていないドクターが飛び込んできて整復をしてしまった、この件では間違ったことをした、コミッションにも説明と謝罪をしたと語っている。

試合後には鎮痛剤を投与されたものの、ブエンテロの右腕全体がけいれんを起こしていたという。これで UFC復帰後連敗となったブエンテロは、解雇されるのではないかと恐れ、引退を口走っているという

●ふだんはWECを放送しているケーブル局 Versus で始めて放映されたこの大会は、視聴率1.1%、視聴者数124万人という結果に。Versus が放送するMMA大会としては、2008年のWEC34(ユライア・フェイバー vs ジェンス・パルヴァー)の154万人などに次ぐ3位の成績。先月のWEC47は37万人だった。Spike TV で放送するUFNは通常200万人程度の視聴者を獲得しているが、Spike が9900万世帯で視聴可能であるのに対し、Versus は7500万世帯を対象とするという、母数の違いがある。要するに、飛び抜けていい数字でもなければ、ひどく悪い数字でもなかったということだ。ソース MMA Fighting, MMA Junkie

●UFC on Versus の第2回大会は8月1日、カリフォルニア州オークランドのオラクル・アリーナでの開催が濃厚。オブザーバによるとこの日程、当初はドイツ大会が予定されていたこともあったという。


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