純情の行方は【K-1 World Max レビュー】

いよいよ「五味 vs フロリアン」!UFC公式サイトにはフロリアンと五味の簡単なインタビュー映像が。ゴン太顔でテキトーなことしか言わない五味に期待が高まる。これは勝って欲しい・・・掛け率はケンフロの -350、五味の +275。時代の流れというものがあるとするなら、五味の完敗とアオキの完勝がセットで待ち構えているような気がしてならない・・・とにかく、僕はテレ東放映までとても待てないので、お得意の独特の検索でどうにかして映像を入手する予定。この場でネタバレもしちゃうと思います!

五味、数年のうっぷんを大開放予告「爆発させます」=UFC(スポナビ)

【UFN21】ケン・フロ×五味隆典、揃って公開練習(MMA Planet)

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K-1 WORLD MAX2010~日本代表決定トーナメント~(3.27 さいたまスーパーアリーナコミュニティホール)

K-1 Max は熱戦の連続で、見る側も一旦見始めたら休む暇が無いほど、怒濤のようなエネルギーの噴出を堪能させてもらった。長島ほんと男だなあと思ったし、「中島 vs 日菜太」なんて,見てるだけでホレボレ、若い人ってすごいなあ、未来は明るいなあと素直に思えたものだ。ほんと、うらやましいし、感謝の念すら湧いてくる。

今大会のように、ハートがボディに先走るような試合は、個人的には愛でてやまないところではあるのだが、余りにハートに傾斜してしまい、逆に言えば、ハートしか見えない、と言うことはなかったのだろうか。テクニックの部分では詳細はよく分からないんだけれども、魔裟斗の解説を聞いていても、なるほどと思ったのは優弥のローキックくらいなもので、やっぱり、サワーや魔裟斗の試合とは見てくれからして全然違うわけで、あそこまでしゃにむに突っ込んで振り回し続けるという様子で世界と戦えるものなのだろうかと、かえって心配になってしまった。強いハートに加えて、根拠のある技術なり戦略があって、その両面がバランスを保っている必要があるように思われるので、なんだか先行きがちょっと心配になるくらいの、ややもすれば明日無き暴走にも見える、好勝負集だったと思う。もちろん好みとしては、技術先走りの試合よりはずっと嬉しいのだけれども。

ところで、試合前会見ではほとんど全選手が、「視聴率」についてコメントするという異常事態になっている。これもなにやら、オーバーヒート気味なのが気にかかる。そりゃあプロ選手なら視聴率くらい、多少は気にした方がいいと個人的には思うが(自分の仕事がどう評価されているかをちゃんと確認したい、出来れば高く評価して欲しいと思うのは、プロとして立派な姿勢であるので)、そうはいっても何も全員が視聴率の話をすることもあるまいと思う。大会後には優勝選手が「Max はつぶしません」などと絶叫したことと併せ、Maxから死臭が漂ってくる、と受け取られても仕方ない。

たしかに事実関係だけをみても、昨年までは年に4度、武道館中心に大会を行い、TBSプライムタイムで欠かさずニアライブ中継されてきた大会が、今年はたまアリコミュニティホールやらJCBホールやら海外大会になると言うことであるので、これはもうやはり、格落ちと言わざるを得ないのだろうと思う。JCBから中継する63キロ級の試合なんて、プライムタイムに流されるのだろうか。TBS放映権料カットの旨もどこかでツィートされていたと思う。外から見ていると。TBSにK-1を斬る余裕もないようには見えるけれども。

それにしても、視聴率で真央ちゃんに勝つぞと言ってみたところで、普段キックの練習ばかりしている若者に、視聴率の取り方など解るわけもない。本当はそれってプロモーターの仕事である。何も解らぬまま、ただひたすらにリスクを張って身をさらしてハートをむき出しにして戦うしか術を持たない彼らが、たまアリコミュニティホールの窓から差し込むもの悲しい陽光を受けながら、亀田の前座90分間に詰め込まれ、せわしない番組を駆け抜ける様は、健気としか言いようが無く、胸が詰まるばかりである。プロモーターも目頭が熱くなったに違いなく、TBSなりスポンサーなりにも、この熱が届いたことを祈りたい。

せめて選手たちのこの努力が、正しい方向に向かっていることを祈りたい。大満足のこの大会で、ただそれだけが、案じられるのである。ただ、たしかに努力をしないと報われないとは思うが、だからといって努力をすれば報われるとは限らないのではないかと、個人的にはそう思う。これは意見を異にする人もいるだろうが。


●とはいえ、日テレでは巨人が大差で負けていたし、フィギュアも前日のキム・ヨナが低調と、裏番組スポーツの展開に必ずしも緊張感が充満しているとは言えなかった、というラッキーはあった。だから、熱戦続きのK-1にまんまとザッピングの手を止めた世間のお父さんもいたことだろうと思う。

●決勝戦は「ナカジマ vs ナガシマ」で、これは音声で聞く限り、ほとんど区別が付かないわかりにくさだった。片方をジエンオツと呼ぶことに決めておけば済むことだろう。

●DJ taiki が勝った。実力者なので勝ったこと自体に不思議はないが、DJ は勝つとどうなるかとか、わかっていたのだろうか。取りあえず負けても仕方ないから勝ってみました、と言う風に見えて仕方がない。DJは例によって特に説明もなく執事コスプレを継続しており、煽りVでも「所をボコッた不気味なdj taiki」くらいのことで済まされていた。どうみてもバラバラでチグハグなイメージが勝手気ままに放出されているだけのように思うのだが、一般の皆さんの目には、この選手がどういう人だという認識が定位するものだろうか。DJがこのまま勝ち続けて、63キロ級を制してしまうことも大いにあることを、だれかちゃんと考えているのだろうか。そんなDJ本人は翌日記者会見で、「タカタニ(高谷)とやらせろ」とか言っていたというから、もうお手上げである。

●渡辺があれほど、「2R2分15秒に何かが起きる」と言っているのに(そして番組制作者もその台詞を煽りVで盛大に使っているのに)、2Rをあっさりとカットして放送していたことには腰が抜けた。どれだけ無神経なら、こんな編集ができるんだろう・・・その上、この試合の直後に、さっきやったばかりのトーナメント準決勝を再放送していたのだから、時間がなかったわけでもない。K-1なり渡辺なりのことを嫌いな人が番組を編集しているんだろうと考える以外に理由がみあたらない。

●さて、ノーテレビとなったセミファイナル、佐藤はひとり、視聴率体制に刃向かっているという。視聴率のようなものをバッサリ切り捨ててしまうのも、これもまた極端なのではないかと僕は思うし、そうおっしゃるならどうぞ自分の道をお歩きください、としか言いようがないのだが、ただ今回に限っては、全体の雰囲気が余りに視聴率に傾斜しているので、一人こういう人が(しかも実力者だ)逆張りを張って控えている、というのは、リスクヘッジとしては頼もしいような気もしないでもない。

●なんだか視聴率主義とアンチ視聴率主義が対立する恰好になってしまっているが、本当は、二項対立ではなくて、視聴率も競技性も、両方必要なんだと思う。もっといえば、競技論 vs 観客論とか、技術論 vs ビジネス論とか、格闘技にまつわる議論には2項対立が多すぎる。単純すぎてつまらない。

考えてみて欲しい。桜庭も魔裟斗もKIDも、面白かっただけでも、強かっただけでもない。面白くて、かつ強かったからこそ、皆が認めるスターになったのだ。「面白ければ負けてもいいのか」「勝ちさえすればつまらなくてもいいのか」という議論も散見するが、個人的にはどちらにも組みしない。ファンがスターに求めることは、ものすごくバーの高いことなのだと思う。それは酷なくらい高度なことで、限られた人しか到達できない高みであって、だからこそスターという。最初からその両輪を分けて、原理主義のように固定して考えてしまっては仕方がない。

この議論って、格闘技の選手のように、テレビに出たりテレビで食ってる人にはとくに強く迫られる問題ではあるのだけれども、多かれ少なかれ、サラリーマンにも自営業者にも、ある程度はあてはまる話だと思う。ここがピンと来てなくて、2項対立の話を繰り返す人というのは、すごく幸せな人か、ちょっと修行が足りないかのどちらかだと言わざるを得ないと思う。これって単なる格闘技の話じゃない。せっかくなのだから、もうちょっと我が身にひきつけて考えてみるといい。あなたの仕事のスタイルはどちらだろうか。極端に偏ったスタイルをとると、どういう結果になるだろうか。

@k-1_tany: やったー! 今回ばかりは視聴率5~6%だと覚悟してたけど、あの環境で10,7と二桁取りました。亀田は流石の22%、フィギュアも19,9。ファン、選手の皆さん、ありがとう!



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先週くらいからメモっていたネタ、やっと整理が付いたので一気に放出。古い話もあります。

●3月30日の読売新聞地域面(東京)に滝本誠のインタビューが掲載されており、4月からは世田谷区スポーツ振興財団の柔道教室で子供たちに教えると書いてあった。

●アメリカで最も有名なレフリー、ビッグ・ジョン・マッカーシーの奥さん、エレーン・マッカーシーが、カナダでMMAプロモーション「Let's Get It On MMA」(ビッグジョンが試合開始を告げるときに叫ぶ決め台詞である)を立ち上げた。4月から毎月、カナダ人選手限定で155と170パウンドのトーナメントを開催、12月に優勝戦を行うという。奥さんは、「旦那はまるで関係ない。レフリングも頼まない。旦那に頼るどころか、忙しくてしばらく会えないと思うわ」と勇ましい発言。何でもこの奥さん、UFC創世記にはイベントプロデューサーの仕事をしていたという。カナダでのテレビ放送も取り付けているほか、スタッフにはカナダ版SAMURAIと言われる The Fight Network 局の創設者や、TUFの元プロデューサーなども参画させているというから手際がいい。

●プロボクシング「マニー・パッキャオ vs ジョシュア・クロッティ」のPPV販売件数は70万件であったことが明らかになった。今年のPPVとしてはいまのところ第一位で、パッキャオの動員力が再度証明された形。ただし70万という数字自体は、レッスルマニアにすぐにでも抜かれそう。

●ストライクフォースのスコット・コーカーが、M-1とストライクフォースがヒョードルの3試合独占コ・プロモーション契約の締結が完了し、「エミリャーエンコ・ヒョードル vs ファブリシオ・ヴェウドゥム」を6月下旬のストライクフォース大会で実施すると明言した

●アレクサンダー・エミリャーエンコがロシアのテレビ番組でナショナリストとして批判的に描かれた。これに対してアレクは、自分はスポーツマンであって、極右的な政治活動には関与していないし、賛成もしていないと声明を発表している。かつて、アレクのタトゥーがロシア帝国時代の犯罪人のシンボルと同じであるとの指摘がなされ、誤解が誤解を呼び、アレクはマフィアのメンバーであるか、ネオナチであるとの噂が流れたこともあったという

●MMA Payout の Blue Book という資料ページが充実しつつある。最近のエントリーは、どのスポンサーがどのMMA選手や団体をスポンサーしているかについて、一覧にまとめ上げている。アメリカでのテレビ視聴率や観客動員数もヒストリカルデータがまとまっている。

●ティム・シルビアが警察のパートタイムの仕事に応募している。ファイターとしての仕事も継続する意向。

●レスリング・オブザーバ最新号。デンバー在住の18歳の高校生、Connor Cordova 君は Youtube にたくさんのビデオレターをアップし、UFCのラウンドガール、アリアニー・セレステをプロムのダンスパートナーに誘った。これが結構な評判を呼び、ついにアリアニーが誘いを受け、二人は連れだってダコダ・リッジ・ハイスクールのプロムに参加したという。アリアニーは、自分の高校のプロムよりずっと楽しかったと語っている。Cordova 君は、パーティの終わりにキスはしてもらったが、そのあとはサッサと帰宅した、なぜなら翌朝のテレビショーでインタビューを受けることになっていたからだと語っている。
NBCスポーツのサイトに、この野郎の写真やら求愛ビデオやらが掲載されていた。




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