ダナ・ホワイト ロングインタビュー

4月24日に予定されているWEC初のPPV大会「WEC48:Aldo vs. Faber」は、リード・ハリスではなくダナ・ホワイトがプロモートする。ポスターには UFC Presents WEC と銘打たれているし、宣伝映像にはダナ・ホワイトが登場し「ユライアは世界最高のフェザー級選手だ」などと語っている。放送はUFCコンビのマイク・ゴールドバーグとジョー・ローガンが担当、リング・アナウンサーもブルース・バッファーが担当するなど、すっかりUFCのPPVそのままの布陣が敷かれるという

という話題も含め、USA Today にダナ・ホワイトの非常に興味深いインタビュー記事が掲載された。ほぼ全訳してみる。

Quote;
(UFCの顔役たちがWECに登場するのはどういうことですか)

こんな風に見ている。つまり、どちらもズッファのプロモーションだし、これがPPV用のチームなんだ。WECがVersusで放送するときには、彼らのチームがやる。

(PPVの回数が多すぎませんか?)

みんなそれを言うんだが、いい試合を組んでいる限りそんなことはない。PPVはもっとも安上がりな娯楽なんだ。45ドル払って家で一人でUFCを見ている人はいない。実際に調査してみたが、平均で8人から10人くらいで見ているとの数字が出ている。友達と4ドル、5ドルを出し合って一緒に楽しんでいるんだ。会場で見ようが家で見ようがバーで見ようが、試合は社交の場なんだよ。

(WEC初となる今回のPPV、売り上げを15万件と予想されていますね)

あてずっぼうだよ。オフィスでもいろいろ議論してる。

(UFCとライト級が重複していますね)

WECではもっと軽い階級を追加していくから、最終的にはライト級はUFCに移すんだろうな

(WECでフライ級がスタートしたら、ライト級はUFCに移管するということですね)

そうだ。

(WECライト級がUFCライト級の劣化版に見えないようにする策はありますか)

わからん。ただ、ほかのところから来る選手は騒がれすぎだ。青木もそうだ。でもWECの奴らは本物だ。

(青木の試合はどうでしたか)

あの大会は見てないんだ。ただ iPhone で、最後の騒動だけは見たよ。あのアナウンサー、「こういうことはMMAではよくあります。アドレナリンが充満しています。やめなさい、全国放送ですよ」だってさ。アホか。

(MMAの面汚しだとおっしゃっていますね。)

実際にあるマスコミでは、「UFCで乱闘騒ぎ」と報じているんだよ。ニューヨークやトロントで合法化を目指しているときに、政治家たちが「ああ、あれはストライクフォースの話だから別だよ」とわかってくれると思うかい?

あの政治家たちと実際に話をしているのは俺なんだよ。ストライクフォースはそんなことは知らないし、かまいやしない。

(どうすればいいですかね)

CBSがストライクフォース放送をやめればいい。そうすれば心配事がなくなる。CBSでああいうことが起きると、話が広まるんだよ。ショータイムで20万人が見る程度なら我慢してやる。

(ジェイミー・バーナーが、WECはユライアをひいきしていると発言しています)

ああ、バーナーは売れるよな。みんなに嫌われていてブーイングを食らうバッドガイだ。そのことには何の問題もない。好かれようが嫌われようが、みんなが気にしてくれればそれでいい。

フェイバーは飛び抜けたスターだ。

例を挙げよう。ダン・ヘンダーソンと我々はもめた。ヤツの自己評価は、こちらの評価より高かったので、結局ヤツは離脱していった。先週木曜日の段階では、ダンヘンがトリを勤めるストライクフォース大会のチケットは4000枚しか売れていない。でも今回のフェイバーのカードは1万枚売っている。アルコ・アリーナは満員になるだろう。(訳注 ダンヘン側の認識は下記に)

ストライクフォースの視聴率はぞっとするものだった。何から何までぞっとする。

(ユライアびいきは続きますか)

アルドもセラーニも、ベン・ヘンダーソンもいるだろう。ただ、スターを作るには時間がかかる。ゲームのやり方と、ロードマップと、辛抱強さと、組織作りの力があって、初めてスターを作り出せるんだ。


(でも、もうTUFもやってしまっているし、WEC選手がブレイクする方法って残っていますかね?)

(沈黙)・・・まあ見ててくれ。いろんなことをやってるから。いつも言っているが、方程式はわかっているんだよ。何を入れれば何が出るか、何をどうすればいいのか、どうやって金に換えるのか、どのようにスターを作るのか。

こんなことをわかっている人は他にはいないぜ。みんな、金が儲かると思って安易に入ってくる。我々が易々とやっているように見えるからだろう。

(スコット・コーカーもわかっていませんか)

スコット・コーカーですらわかっていない。ああ、無理だ。彼は昔、K-1のラスベガス大会をプロモートしていたが、チケットを売る義務はなかった。チケットはカジノに配ってたんだ。それにスコットの経験はK-1であって、MMAではない。

(スコットはMMAなんか好きでもない?)

スコット・コーカーはストライクフォースのプロモーションなんかしてないぜ。ヤツが運営していると本気で思っているなら、それは大きな間違いだよ、マイフレンド。

ショータイムの連中が運営してるんだ。あそこの選手に、交渉相手が誰なのか聞いてみな。コーカーじゃないんだよ。

(ジェイク・シールズはUFCの次のスターになれますか)

(笑)わからんよ。まあ見てみよう。ジェイクはストライクフォースで軽んじられたと感じているんだ。

奴らは、「試合に掛ける」という手口を使う。今回もヘンダーソンがジェイクを倒すことに賭けた。マヌーフがローラーを倒すことにも賭けた。そうしておいて、負けた選手は脇にそらせて契約だけを消化し、新しい選手と契約しようとする。

でも、MMAがこんなにおもしろい理由の一つは、どちらが勝つのか、まるでわからないところだろ。

1000人が1000人とも、ジェイクが負けると思っただろう。でもジェイクはヘンダーソンを圧倒した。ヘンダーソンは老人のように見えたし、一夜にしてさらに老けた。それがファイトビジネスなんだよ。

(あなたはジェイク・シールズが勝つと思っていたのですか)

いいや(笑)自分もその1000人の一人だ。でも、そのことに賭けることはない。二人とも、自分のプロモーションの選手なんだぜ。

(WEC大会では、ダブルメインイベント以外におすすめの試合はありますか)

「マイク・ブラウン対マニー・ガンブリャン」だ。

(ブラウンはタイトル再挑戦をアピールしていますね。これに勝てば、挑戦できますか)

わからん。土曜日にヤツがどんな試合をするかを見てみよう。俺は、どちらが勝つのか、予想なんかしないぞ。まずは目の前の相手を、できれば印象的なやり方で、何とかすることだ。

例を挙げよう。多くの人が、グレイ・メイナードこそ、BJペンへの挑戦者だと思っていた。でもネイト・ディアズ戦のグレイを見て、時期尚早だと考えた。で、グレイには負けているが、フランキーに決めたんだ。

(BJといえば、エドガーとの再戦がすぐに実現するとか)

そうだ。再戦するといい。きわどい判定だったし、みんなが見たいだろう。

(あなたの採点では、どちらが勝っていましたか)

ちゃんと採点していた訳じゃないんだが、3Rと5Rはフランキーがわずかの差で取っていた。まあでも、BJの勝ちだったとしても驚かない。フランキーの手が上がっても驚かなかった。それほどきわどい採点だった。

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Los Angeles Times でダン・ヘンダーソンが、UFC離脱につながった金銭交渉についてぶちまけている。ポイントのみ。

●大ヒット興業UFC100ではもともと「ダンヘン vs ビスピン」がメインイベントの予定で、PPV売り上げからそれなりの分け前があるはずだった。そこにレスナーのヘビー級タイトル戦が横入りしてきた。そのせいで失った利益は100万ドル相当に当たると考えている。
●UFC100大会後、今後PPVボーナスは与えないと通告された
●UFCのビデオゲームに登場したが、金銭支払いは一切なかった。「あの金はどこに行ったんだ?肖像権は選手から取り上げられ、UFCが永遠に所有するんだ」
●ヘンダーソンがオーナーを務める衣料品のクリンチ・ギア社をオクタゴンでアピールしたければ、4ヶ月あたり1万ドルを支払えと言われた。「まるでUFCが俺の財布に手を突っ込んでるみたいだ」
●UFC100大会前のイベント等出演についてホワイトは2万5千ドルの出演料を口頭約束したが、「それももらってない。これからはなんでも、紙に書いてもらおうと決心した」

ふうむ、ダンヘンがどこを誤解しているか、これを見るとよくわかるような気がする・・・

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特集・破壊と建設のエンターテインメント、1990年代!!(Kamipro)
ええーっ、青木のことはスルー!?

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