DREAM14に,日本リングの行く末を思う

DREAM.14 をTBS地上波で見た。解説担当は谷川、須藤、川尻。PPVはまた、違う布陣だったのかな。


ミノワマン def イマニー・リー

これが唯一、ケージを使ってフィニッシュにつなげた試合になった。ある意味、ミノワマンが一番良く研究しているのではないかと思った(そりゃこんな対戦相手なら研究するよね)。スタンディング・リアルフィストはさすがに6方にむかってやるのは面倒だったのか、あるいはケージ越しに観客とやりとりをするのは難しかったか、何となく曖昧に済ませていたような気がする。

西浦 def 所

所のトランクスに控えめに縫われたRINGSのロゴがTBSの画面にアップになった。西浦勝利は鮮やかなアップセットだったが、大会数も減っている中、ここからどうやって西浦売り出しをやっていけるのかがちょっと心配。華のある人なので,うまくスター街道に乗って欲しいものだが。ワン・ディメンショナルな戦いぶりや、弱点のグラウンドといった課題の克服がどれくらい出来ているのかも、今日の試合からは見えなかった。

所にとってはモチベーションの上がりにくい試合だっただろう。

山本 def キコ・ロペス

3連敗中なんだから当然かもしれないけど、入場時の山本の表情に浮かぶ暗さや老いが気になった。始まってみれば、反射のスピードが戻ってきているように思えたのは心強い。なんと880日ぶりの勝利だと言うことである。

KO前に一発もらっているのが、今風ではないんだよなあ。

高谷 def ハンセン

あーあ、ハンセンはこれで病み上がり後3連敗。心配。

──自分の看板、DREAMの看板を取り戻すとおっしゃっていましたけど、ストライクフォースの対抗戦にも出ていこうということですか?
高谷 はい。タイトルを取って、そのタイトルを守っていくことと、そのタイトルの価値を外に出て高めていきたいです。(DREAM公式


ストライクフォースに軽量級はないので、これは何か別のことを考えているのではないかな。


ハレック・グレイシー def 桜庭

基本、打撃が無ければ、桜庭の試合はまだまだ安心してみていられるし、見ていたいですね。桜庭に限っては、勝敗はどうてもいいや。グレイシーのパンツが脱げたところ、試合展開の微妙な綾だったような気が。桜庭と戦うと服を脱がされてしまうのもグレイシーの伝統。

なお、計量後の記者会見で桜庭は外人記者に向かって、マックかウィンドウズか、どちらがよいかと盛んに聞いていたらしい。iPadも出る時代に、今その疑問なのか。これからパソコンを買うのか。


ニック・ディアズ def 桜井

ディアズは計量に遅刻したそうだが、海外報道では東京の地下鉄でトラブルがあったと言うことだ。どんなトラブルがあったのか、超知りたい。勝敗はやっぱりこうなるよねえ。野性のタックルは格好良かったけど。


全体的な印象。

・フェザー級戦が多く、WECから負け戻りの選手も多数参加していたことから、失礼ながらなんだか、劣化版WECを見ているかのような気分になった。ライバルはもはやUFCではなくWECなのかなとの印象がちょっと悲しい。

・相変わらずケージを「そこにあるのに、ないものとして扱う」ような試合が多かった。専門誌などを読んでいても、いまだに練習場にケージ環境が豊富にあるわけではなさそうことが伺われるし、プロモータが率先してケージを導入しても、選手が誰もついてこれないのなら仕様のないことだなと思わせた。でもさあ、道具が変わったのなら、それを自分に有利なように使ってみようという向きはないのかなあ。そう言うどん欲さや工夫がないなら、ケージなんてやめてしまってガラパゴス化するしかないのではないか。それでも、ストップ・ドント・ムーブがないのは、ほんとにストレス無く観戦できて、やっぱりいい。

・ケージ・リング論争で、「リングは日本の文化だ」等という意見を散見する。リングが日本の文化だなんてどうすれば思えるのだろうとは思うが、文化と言えば、今日見ていて思ったのは、例えばラウンド終盤になるとレフリーが加速度的にブレイクをかけたりするのっていいなあ、ということだ。K-1なんかでも、両者がディフェンシブな展開になるとレフリーがイエローを出して叱責したりすることがある。これって、ポイントゲームを潔しとしない「ワーク・トゥ・フィニッシュ」のテツガクが形に表れてるんだと思う。「あっぱれ」を求めているわけですね。レフリーの味付けが濃くなるのは気にはなるとはいえ、とてもニッポン的だと思いますね。大切にしたいところ。

・キャッチウエイト戦連発のそのココロはなんなのだろう?まあ、これならカード決定が遅れても、選手が無茶な減量をしなくて済む,と言う面はあるかもしれない。キャッチウエイトが一概に悪いとは思わないが、なんだかダラシナイ印象もあるので、チャント説明があった方がいいように思う。

・次回大会で「青木 vs 川尻」が決定。本来なら青木は一旦、失地回復してからがいいように思うんだけれど。川尻のマイクに血相を変えてみせる青木がいい。それにしてもマイクを掴んだ青木、「カーッ」みたいなことを叫んでいたけど、なんと言ったんだ?

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UFC114は取り急ぎ、メインイベント「ランページ・ジャクソン vs ラシャド・エバンス」だけを見た。両者の試合前の舌戦は相当に加熱し、最終的にはラシャドがランページのことをアンクルトム呼ばわりする事態に発展。「アリ vs フレイジャー」以来の、黒人による黒人差別発言の炸裂で、これは一線を越えているのではないかとの批判も見られた。選手紹介時にラシャドに投げられたブーイングは、このあたりの事情を踏まえていたのかもしれない。

とはいえ、いくらヒートしたとしても、試合の方は予想通り、ラシャドが冷静にグレッグ・ジャクソン・ゲームを延々と繰り広げることとなった。正直、おもしろくない。日本マットならラシャドには、「ワーク・トゥ・フィニッシュ」のワーニングが出たことだろう。そんな中でも3Rにランページが一矢報いたのはさすが。

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夕焼け番長フィル・バローニがTwitterで黄昏れる

人生の目標って何だろう?女房に今日、そう聞かれた。練習を抜け出した。バンダレイのジムに行く。助けて欲しい。

「やったことない」よりも「やったことある」の方がいい。でも、「やろうとしたことがない」よりは「やったことない」の方がマシさ。

戦いはとても厳しくて、世界で一番孤独なスポーツだ。

引退だ。



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【訂正】2つ前の記事で、岡見選手が慧舟會を離脱したかのような記述をしてしまいましたが、離脱はしていませんでした。ご指摘をいただきました。筆者の調べ不十分が原因です。失礼しました。(該当箇所削除済み)

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