戦わなければ得られないものはたくさんある【ダナ・ホワイト】(Updated)

Figure Four Weekly 6月1日号は、「UFC114:ジャクソン vs エバンス」 のPPV件数は90~95万件にのぼると推計している。事前のPR特番も高視聴率を獲得、ビッグスクリーンでPPVを放映したスポーツバーの人だかりはUFC100並の盛り上がりだったという。レスリング・オブザーバのラジオでは、新規の視聴者が多かったのではないかと分析していた。レスリング・オブザーバ6月7日号は、ケーブル局の速報値で92万5千件という数字が出ているとしている。ダナ・ホワイトは85万件を予想している。

ほとんど話題になっていないが、この大会は黒人同士がメインイベントを勤めた初めてのUFC大会となった。おまけにレフリーとラウンドガールまで黒人だった。UFCはしばしば、白人による白人のためのイベントと言われてきたが、その風評は吹き飛ばしそうだ。また、メインイベントがタイトルマッチではない大会としても、あるいは目玉商品がほとんどメインイベントだけだった大会としても、メモリアルデー休暇で人が家にいないときの数字としても、記録的な好成績となりそう。

今年のUFCホール・オブ・フェイムでマット・ヒューズが殿堂入りすることがアナウンスされたが、もう一人噂されていたドン・フライの殿堂入りはなくなった模様。

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Vegas Seven誌に掲載のダナ・ホワイトインタビューより抄訳。

格闘技は昔からずっとやりたかったことなんだ。自分が選手としては人並み以下だと気がついたときには、受け入れるのに時間がかかったよ。

それで、自分から動いたんだ。何とかしてファイトビジネスに潜り込もうと思ってね。キーパーソンを見つけては追いかけてた。読書は好きではないが、あの頃はファイトビジネスに関する本なら片っ端から何でも読んだ。とにかく経験をしたかった。記事になんと書いてあるかとか、学位がどうとかではなく、実際のところ自分に何が出来るのかを知りたかった。

自分が大卒でないことを大袈裟に言う人もいる(ホワイトはマサチューセッツ大中退)。いま大学に行ってみればわかるが、半分のキッドは何をやろうとしているのか、わかっちゃいない。言われるがままに、大学をうろうろしているんだ。そんなキッドたちは、使えもしない教育を詰め込まれて大学を離れていく。

ボストンにいた頃には、生活をしていくので精一杯だった。ボストン・ハーバーホテルのドアマンとして、悪くない給料を得ていたが、何か違うと思っていた。自分は、すべての生計を立てている人・一生懸命働く人をリスペクトしてる。でもそのときは、これは自分の夢とは違うと思って辞めたんだ。ホテルの同僚にこういったのを覚えている。「自分はファイトビジネスでやっていくよ。リングのクリーニングでも、つばを吐くバケツを持つ人でもかまわない。それが自分のやりたいことだ」。


生まれながらのファイター、という人たちがいる。でも、若い頃に辛いことがあって、怒りや攻撃性をため込んでしまった人たちもいる。その攻撃性はポジティブにもネガティブにも使える。闘いはいつでもどこにでも存在してきたし、これからもそうだ。戦わなければ得られないものはたくさんある。女、土地、故郷、宗教。


・・・UFCが好きでないなら、見なければいい。自分はゴルフが好きではないが、それでどうすると思う?ただ見ないんだよ!何だ、あのゴルフっちゅうのは!?金持ちの野郎どもがおかしな服を着てボールを打つ。あんなものやめてしまって、ゴルフ場に貧しい人向けの住宅でも建てればいいんじゃないのか。で、UFCにご不満が?勘弁してくれよ、誰でも意見はあるだろう。自分は自分だよ。

朝、ベッドから起き出すような何かが必要なんだよ。自分にとってそれはファイトなんだ。マネーに駆られているんじゃない。勝つことに駆られているんだ。


Ben Conmy, Born to Brawl, Vegas Seven

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ストライクフォースを放送している(ダナ・ホワイトに言わせれば事実上運営している)米プレミアム・ケーブル局ショウタイムのスポーツ担当副社長ケン・ハーシュマンのインタビュー。シャードッグより。

(MMAを放送している理由)
ショータイムの視聴者は年配者に偏りがちだった。ショータイムが視聴できるケーブル局のパッケージの価格が高いからだ。MMAなら18歳から34歳の視聴者を引きつけると思った。

(加入者数が過去3年で1300万人から1800万人に増えたことについて)
ストライクフォースが重要な要因であったことは間違いない。特に若い視聴者の獲得を促進してくれたと考えている。

(視聴率について)
P&Gといったスポンサーのために1.9%を獲得したりする必要はない。

(5月15日 Heavyweight Artilery 大会が、過去6大会中ワースト2位の視聴率に終わり、裏番組のUFCに大敗したことについて)
視聴率自体はそれほど悪くない。視聴率は番組を評価する際のほんの一要因に過ぎない。視聴者数はほとんど50万人に迫っていた。MMAファンは男性中心だが、当社の場合は男女半々だ。土曜の夜の視聴者数はいつもおおむね50万人程度だし、消して悪い数字だとは思っていないよ。

それに、当社は広告放送ではないから、土曜日の生中継も月曜日の再放送も、見てくれればそれでいい。

(ストライクフォース番組はどのように評価するのか)
様々な要素の重なり合いなんだ。まず、視聴者を夢中にさせたい。おもしろがってほしいし、いろんなコメントをしてほしい。MMAは、視聴者を獲得し、維持するためのパズルの一つなんだよ。大会一つ一つの視聴率を取り上げて評価することはない。PR効果とか、新規加入者数とか、加入継続者数などで判断するのが当社のビジネスモデルだ。

(UFCが番組製作をほぼ内製化していることについて)
テレビ局が業者から番組をそのまま受け取る、というのはどんなものかな。ドラマだろうがスポーツ中継であろうが、そんなことをしているテレビ局はほとんど皆無と言っていい。ショータイムで何を見せるかについて、私がストライクフォースと緊密に話し合っていることは別に隠し立てはしないよ。それを何か悪いこと、不適切なことのように言う人は、テレビのビジネスをわかっていない。テレビ局が関与すべきではないという意見はナイーブすぎるし、失笑ものだ。

(提案されたカードを断ったことはありますか)
そういうことはあった。ただ、我々が同じ土俵に立っていないことはとてもまれだ。例外的なことだよ。一定の知名度とスキルのある選手を、できるだけ対等な相手と戦わせる。単純な話じゃないか。本当のところ、ストライクフォースには頼りっきりだ。私自身、ボクシングに比べればMMAのことは詳しいとは言えないからね。

(ダナ・ホワイトからの批判について)
私がストライクフォースを運営しているのではないかと言った奇妙な批判があるようだ。私にはストライクフォースを経営するような時間も情報も知識もない。スコット・コーカーがいい仕事をしてくれている。私がやる必要はない。私の仕事はいいテレビを作ることだ。

UFCのビジネスモデルはPPVの販売を目的としていて、その手段としてスパイクを使っている。別にファンのためにやってるわけじゃない。我々は、一つ一つのイベントを、高いレベルで製作している。製作品質は比類なきものと自負している。ライティング、ディレクティング、アナウンシングなど、どれをとっても我々の番組は最高のものだ。

ホワイトが何を言いたいのかは彼に聞いてほしい。私はこんな子供っぽい非難合戦に参加するつもりはない。意味もわからないし、そもそも気にしていない。ダナのことなんて考えたこともない。彼は関係ないんだよ。

現実はこうじゃないか。すばらしい番組を、50ドルも60ドルも支払わなくても見れる。レベルの高いMMAをいつでもみれる。それって、PPVに頼っている人にとっては脅威なのだろうと思う。


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