パット・バリーの褒め殺し【ミルコ危うし】

間もなく開催のUFC115、セミファイナルでは元K-1ファイター同士の打撃戦「ミルコ・クロコップ vs パット・バリー」が行われる。パット・バリーの試合前の発言をとりまとめる。

ほんとのところ、毎朝目が覚めると僕は自問自答してる。「一体何をやってるんだろう」ってね。バカな話だよ。ミルコが僕の顔を蹴るかもしれないんだよ。暖炉に自分から手を突っ込むヤツがいるかい?何にも考えないでミルコ戦を受けてしまったんだけど、オファーの電話を切ってすぐに、「ああ、しまった、なんということをしたんだ」・・・

ミルコと戦うなんて、スーパーマリオのワープゾーンだよ。ええっ、一気にステージ5だって?僕はこれまで前座で3試合戦った。ダン・エバンセン、ティム・ヘイグ、そしてアントニ・ハードンク。で、その後ミルコ?それは寸法がおかしいだろう。ステップアップにも程があるよ。もうほとんどトップ戦線じゃないか。

正直なところ、当日会場で停電でも起きないかと願っているよ。これって、ジェットコースターに乗り込んだみたいなもんだね。ジェットコースターに乗り込んだら、最初に大きな上り坂を上って、その後急降下する。自分に出来ることは何もない。降りるわけにも行かない。そしておもむろに急降下さ。それが一段落して、自分が未だ生きていることがわかれば、あとはこんなに素晴らしい体験はないんだけどね。

僕にとってのミルコ戦は、リアル版のテレビゲームだよ。ライブの「ストリート・ファイター」だ。僕はニンジャになりたかったんだけど、今回はリアルニンジャになろうと思う。僕は唸ったり吠えたりしながら歩き回ったりしない。格闘家はとかく評判が悪い。ドラッグや酒をやってるんだろうとか、子供時代がひどかったとか、女性を突き飛ばすとか、ストリートファイトはしょっちゅうとかさ。ロクに字も読めない怒りっぽいヒトみたいな。近頃はそんなことはないんだ。僕らはまともな人間だ。ゲームも上手だよ。

僕の「戦いたくないヒトベスト5」はこうだ。ストリートファイターのサガット(?)、マイク・タイソン、アーネスト・ホースト、ジェロム・レバンナ、そしてミルコ・クロコップ。僕は昔、このリストを授業中に実際に紙に書いたこともある。トレーニングなんかしてない頃から、アニキといつもK-1を見ていたんだ。この5人のやることはずっと見てきたし、恐ろしすぎる5人だと思う。僕の部屋にはミルコのポスターが張ってある。ミルコは感情のないモンスターなんだ。平気で人をあやめる。



僕のようなレベルの男がMMAにいる理由が、ミルコ・クロコップなんだ。こうなってしまったのはミルコのせいなんだ。僕らを起こしてしまったわけだからね。萎縮しないで普通の試合のように振る舞うのは難しいよ。

チャック・リデルに初めて会ったときにも、危うく失神するところだった。この人たちは僕のヒーローなんだ。僕はいまでもMMAファンだからね。ずっと見てきた選手たちと実際に会って握手をする。子供の頃の夢が叶った気分だよ。

ミルコは下り坂だという人がいる。そう思うなら、いつでも僕に代わって戦ってくれればいい。



(試合前記者会見、ミルコ、リデル、フランクリンと並んで)ああ、僕一人だけお子様だ。トイレに行かないと吐きそうだ。僕はお茶の間でこの人たちを見ていただけなんだ。ここにいること自体が信じられないよ。

そもそもミルコが僕の名前を知ってるだけで舞い上がる。ポスターには見ること僕の名前が並んでる。もし負けても僕は、世界に数人しかいない、ミルコに負けた男たちの仲間入りだ。もし自分が勝ったらだって?・・・たぶん家に帰って、2年ほど窓の外を眺めて暮らすことにするよ。

(ミルコ)彼は負けても2年ほど、窓の外を眺めて暮らすことになる。看護婦と一緒にな。




Barry barely believes his good fortune (Yahoo! Sports)
Win or lose, one thing is certain for Pat Barry at UFC 115: He's leaving with an autograph (MMA Junkie)
15 Questions for Patrick Barry (Sherdog)


ミルコにとってはこの試合でUFCとの契約が一旦終了する。勝ってUFCとの契約を延長出来なければ引退すると明言しているミルコの発言もとりまとめておく。

(大会プロモーションにかり出されていることについて)好きじゃないんだが、これも仕事だ。飲み込んでやるさ。

なにも人が嫌いな訳じゃないよ。みんなが僕の試合を気に入ってくれている。でもねえ、つねに親切丁寧にしているのはつらいときがあるんだよ。一つ二つならサインもするさ。でも300とかだよ。気持ちが疲れた。休みたいよ。出来るだけ部屋に閉じこもっているが、ファンのことを嫌いだということじゃないんだ。ファンがチケットを買ってくれるから僕はお金がもらえるんだからさ。

日本はこんな感じではなかったな。空港までクルマで迎えに来てもらって、おなじみのホテルに泊まる。他の選手は誰もいない。ここではみんなが同じホテルにいて、対戦相手ともしょっちゅう出くわす。パーティもずっとやってる。選手やセコンドの中には、遅くまでバカ騒ぎをしているヤツもいる。しんどい。日本はこんなじゃなかった。もっと平穏にすごせた。ここは好きじゃない。

(UFC参戦当時の心境について)PRIDE GPで優勝して、トレーニングにはもううんざりしていた時期だった。UFCに来たのはズバリカネのためだ。PRIDEは終わることは解っていたからね。練習は余りしていなかった。ケージのことも軽く考えていた。実際にはケージはリングの倍も広い。ルールも違う。ショックだった。それに、日本で戦っていると、客席はまるでウィーンのオペラコンサートのように静かなんだ。なにか動きがあると歓声を上げる。ここではみんながずっと騒いでる。そんな小さなことが積み重なって、負担になっていた。


Filipovic forthright about his UFC troubles (Kevin Iole, Yahoo! Sports)
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