UFCにも秋の風【低調UFC119】

UFC119はなかなかの低調ぶりだった。D.16も低調で、長い時間テレビを視聴したけれど、疲れの残る週末だった。もっとも、もし青木が見たこともないような関節技でアウレリオを切って捨ててみたり、ミルコがミアを左ハイKOしていたら、神興業連発となったわけで、MMAの場合はこういうことはある程度は仕方ない。

好調だったのはWOWOW高柳氏の、「野心ギラギラ、メルビン・ギラード」発言くらいなものだった。「ベイダー」でも何か言おうとしていたように感じたが、うまく整っていなかった。

米サイトでもUFC119は不評で、たとえばBloodyElbowは「UFC119はUFC史上最悪の大会だったか?」という記事の中でいかにつまらなかったかを延々と論評したりしていた。驚くなかれ、この記事までつまらなかった。


フランク・ミア def ミルコ・クロコップ

スタンドでのお見合いが延々と続いたときには、何となく距離的に、左ハイの匂いが立ちこめ始めていたような気はしたのだが・・・なにせこの試合が、この大会での唯一のKO決着だったのである。もちろん、ノックアウトボーナスも出ていない。

「殺し」のミルコも、いまではすっかり、試合中におしゃべりになってしまったようだ。もはや、おばちゃんみたいに見えるときもある。

ミルコの入場シーンだけは良かった。暗転した場内におなじみのデュラン・デュランの古くさい曲が流れると、やっぱり不覚にもワクワクしてしまう。会場もちゃんと沸き立っていた。どん底に落ちていたと思われたミルコではあるが、よくぞ生き残って、こんなお役目を預かるまでに戻ってきたものだと胸が詰まりそうになった。


ショーン・シャーク def エバン・ダナム

星泥棒。ひどい判定。ブルース・バッファーが読み間違えたのではないかと思ったくらい。判定直後にダナ・ホワイトも腹立ち紛れにFワードをツイートしている。いつもおかしな判定をするジャッジの名前は「セシル・ピープルズ」という。とはいえ、16ヶ月ぶりの試合だったシャークが、一応ちゃんと試合をしたのはさすがではあった。


クリス・ライトル def マット・セラ

FightMetric によれば、この試合でライトルは153発の、セラは124発の打撃をヒットさせたそうだ。合計277発はUFC最高記録、両選手とも100発以上繰り出した試合は史上初だそうである。

でもなんか、そんな風には見えなかったけれど・・・ハートむき出し、意地張りすぎで殴り合ったというより、「ファイト・オブ・ザ・ナイト」をとろうぜと裏で握って、計画通りに戦った「かのような」印象だった。実際、これだけ殴り合いながら、ファイト・オブ・ザ・ナイトは獲得できなかった。

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レスリング・オブザーバ9月27日号が、最近のUFCのアメリカでのテレビ放送の成績がふるっていないと伝えている。UFC118(ペン vs エドガー、クートゥア vs ジェイムス・トーニー)の事前告知番組「Countdown to UFC118」は、トーニーのおもしろマシンガントーク(滑舌が悪くて何を言っているかわからないのもおもしろかったそうだ)にもかかわらず、視聴者数はカウントダウン番組史上最低の29万3千人にとどまった。Spikeが放映した同大会のPPV開始直前の前座2試合生中継は、同じく番組史上最低の 0.83%(ダン・ハーディが批判したニック・レンツの退屈な試合もあった)。8月1日のUFC on Versus 2 (ジョン・ジョーンズ vs マティシェンコ、五味)の視聴率は0.86%で、1回目のVersus 放送に比べ25%の低下。8月18日のWECは生中継としては最低の0.3%、31万6千人にとどまった。

9月15日のUFN22は、これまでUFCが実施した40回の大会生中継中最低の0.89%、115万人。その直後に第一回が放送されたTUFの新シリーズは、GSP出演にもかかわらず、1.25%、165万人で、シリーズ初回放送としては史上二番目の低視聴率。とくに番組後半に視聴率が落ちていくというパターンはこれまでにみられなかったものだそうだ。

もちろん、UFCの収益源はPPVであり、無料放送の視聴率が事業成果に直結するものではないし、Versus 大会やUFNにトップ選手は出場していないということはあるのだが、それにしても立て続けの記録的な低視聴率を受けてオブザーバは、アメリカでMMAの「オーバーエクスポージャー」(放送しすぎ、露出多すぎ、食傷気味)が現れ始めているのではないかと分析している。

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