カット・ファイト


In the UFC, Threat of Being Cut Weighs Heavily on Fighters' Minds (MMA Fighting)

・・・「最初は冗談かと思ったよ。たった一試合で解雇だなんて。いつもそんなことしてないじゃないか。意味がわからないよ。」

ヘビー級戦士トッド・ダフィは、UFCデビュー戦でティム・ヘイグを7秒でKOし、将来を嘱望されていたが、キャリア初の敗戦を喫した後3ヶ月もたってから、UFCを解雇されたのであった。UFC114でのマイク・ルソー戦も全般的に圧倒していたのだが、滑り込んできたようなワンパンチに、キャリア全体を変えられてしまった。

その後のMMA Fighting のインタビューによると、ダナ・ホワイトはダフィの「態度がなっていなかった」と批判している。「トッド・ダフィはUFCにはいたくなさそうだった。UFCにいることが好きではなかったんだ」

・・・UFC配下の新人選手、まだ足下の固まらない選手にとって、解雇の恐れは決して頭から離れることはない。頭の中ではいつも計算をしていて、勝ちやら負けやら、判定やら一本やらを考え合わせて、いつギロチンが落ちてくるかを悟ったりする。

ジョン・ガンダーソンの場合もそうだった。9月のUFNでのイーブス・エドワーズ戦で判定負けを喫した後、UFCからの解雇書類を受け取ることとなった。

「こうなるとは思っていたよ」。ガンダーソンはオクタゴンで1勝2敗、全試合が判定決着だった。「現実的な話、UFCはメインストリームに行こうとしているし、世界最高のスポーツになろうとしているわけで、選手には一定のレベルを要求してくる。試合ですべてを出し切れば、解雇されることはない。でも力を出し切れなかったら、解雇は間違いない。それがビジネスだ。UFCは最高の選手だけを欲しがっている。彼らのやり方はわからなくもないんだ。」

とはいえ、多くの選手にとって、厳しい現実であることには変わりない。UFCは選手にエキサイティングなパフォーマンスを要求するが、それは必然的に、試合でリスクを取るということになる。でももし負けたら、解雇への歩みを一歩進めることになる。すると選択肢はこうなる。前回とおなじリスクを取って今回は違う結果が出ることを祈るのか(負けるにしても少なくともど派手に負けるか)、それとも安全運転を心がけて、何があろうととにかく勝ちを拾って、小切手を受け取り続けるか。

ガンダーソンに引導を渡したイーブス・エドワーズは、このことを知り抜いている。13年のキャリアで、何度のUFCを出入りしてきた彼は、そんなプレッシャーに誰よりも詳しい。

・・・UFNでのガンダーソン戦の前の、エドワーズのUFCでの試合は2006年だった。ジョー・スティーブンソン戦をカットによるドクターストップで落とした彼は、その後4年間、エリートXCやボードッグ、ストライクフォース、MFC、ベラトールといった団体を渡り歩き、ロシアのサントペテルスブルグで試合をしたこともあった。

だからUFCから参戦しないかと電話を受けたとき、このベテラン選手は、もう一度世界最高のライト級選手への道を歩めるチャンスだと思ったと同時に、星を落としたり、期待以下のパフォーマンスをしてしまえば、復帰初戦がUFC最終戦になり得ることも知っていた。

エドワーズは語る。「リアルな仕事はしていないのかい、って人に言われることがある。でも、この仕事よりもリアリスティックな仕事ってあるんだろうか。負けたらクビだなんて。」

ある意味では、エドワーズのようなベテランでも出たり入ったりしているという事実は、最近解雇された若い選手たちを幾分慰める。ダフィーはこう語っている。「イーブス・エドワーズのような選手が解雇されるんだよ?このスポーツの開拓者たちが、もう何人も、UFCを解雇されているんだ!」

・・・「選手はいつも、こんな話ばかりしているよ。負けたら解雇、という試合が組まれたら、みんながその意味を悟る。秘密でも何でもない。明らかにそうなんだ。ある種の選手と組まれたら、負けたらクビというのは明らかだよ。選手同士はいつもこんなぐあいさ。ええっ、○○と組まれたのか?決して負けるなよ。それはカット・ファイトだよ」

ダフィは今のところ、どうしたいのか、自分でもよくわかっていない。他団体と長期契約を結ぶのははばかられるけれど、出来るだけたくさん試合をしたいのもまた事実だ。

おそらくもっとも堪えることは、飛行機で乗り合わせたり、パーティで会話を交わす、見知らぬ人との気まずい会話だという。どこかの段階で、相手は「お仕事は何をなさっているのですか」と聞いてくる。そんなときダフィは、こんな風に答えるしかない。「UFCで戦って<いた>んですよ」

「自分が選手であると認められないような気分に逆戻りさ。UFCと契約したときには、アホなことをやっているヤツだと自分のことを思っていた奴らを黙らせることが出来た。他人に向かって、自分はUFCの選手ですと自己紹介できた。でもまた、あんまり自己紹介をしたくない自分に戻ってしまったよ」

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レスリング・オブザーバ最新号によると、ストライクフォース入りがなくなりそうなバティスタに、IGFがオファーを出しているという。また、ボビー・ラシュリーのストライクフォースとの契約は今のところ終了しているが、ストライクフォースでは契約を更新しない意向だということだ。

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あっさりとギブアップし、すべてがフェイクであったことを簡単に明かしてしまったと報じられた「ロマゾフィー協会」であるが、リンク先の記事によると、「受け取った金でプロレスなどを披露する独自イベントを開催したほか、気に入ったプロレスラーの所属団体のチケットを大量購入したり」していたというから、一部団体にとっては痛し痒しの結果となったことだろう。

この平岩なにがしという教祖がプロレスマニアだと言うことで、最初に報道が出た頃、僕も同協会のサイトはパラパラと眺めてみていた。いまはどうやらサイトは閉鎖されているらしく、こちらの魚拓でトップページを見ることが出来るばかりだ。

仮にプロレスを宗教に焼き直してみたという試みだということであれば、それは結構興味深い話である。プロレスの宗教性というのは、理屈ではわからなくもない話に思える。いったいどんな論を建てているのだろうかと、興味津々で閲覧した。で、プロレスに関するいくつかの記事を読んだ感想としては、ずばり言ってものすごくつまらなかった。もっとパフォーマー目線で書かれているのかとも期待したが、完全に単なるファン目線であった。宗教とのつながりはみじんも感じなかった。最近に至るまできちんと観戦しているような形跡はなく、20~30年前の記憶を奇妙なほど鮮明に語るばかりだった。文章の切り口は凡庸で、文体も冗長だった。

日光ルーサには軽く萌えなくもなかったのでやや心残りではあるが、ロマゾフィー、プロレス的にはとくに見るべき所はなかったようだ。

夫が妻の乳房踏み付ける 霊能団体「猟奇ショー」の不可思議 (J-Cast)

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