元ECWポール・ヘイマン、MMA映像職人に転身

元ECW、WWEのポール・ヘイマンが、とうとうプロレスから足を洗って新しい道に進み始めたと、MMA Fighting のインタビューで語っている。噂されていたストライクフォースへの参画とか買収ではなく、ヘイマンは Looking for Larry という制作会社を先月に設立し、まずは広告事業を始めたとのことだ。その最初のクライアントが、ストライクフォースのテレビゲーム開発元の EA Sports 社であった。ヘイマンは、選手のパーソナリティに焦点を置いたビデオクリップを制作し、ストライクフォースとそのゲーム販売をプロモートしていくという。。

パーソナリティ・セントリックなキャンペーンをやっていきたいんだ。そこにわれわれの強みがある。選手たちは売れる。いまはボールから目を離してしまったような、ソフトなキャンペーンが多すぎるんだ。

ゲームのどこがどうおもしろいかを人に説明するんじゃなくて、ゲームの中でフランク・シャムロックになろうじゃないかと訴えるんだ。あるいは、ファブリシオ・ヴェウドゥムになりたい理由を与えれば、人はファブリシオになるためにゲームを買うんだ。多くの広告は、考えすぎた結果、たしかにきれいで芸術的ではあるんだけど、まるで魅力のないことを訴えかけている。われわれはパーソナリティを取り戻したい。どうして子供がニック・ディアズになりたいのだと思う?シャムロックのような選手の腕を折ってやりたいからだよ!ゲームの中で、そんなすごいやつになりたいのさ。

それこそが、僕がプロレスでやってきたこと、ストライクフォースが出来ていないことなんだ。テレビゲームの市場は今年は大きく落ち込んだ。UFCのゲームも大きく落ち込んでいる。だからこそパーソナリティを売らなければならないし、自分なら、どうやって売り込むのかを知っている。

自分は何も、MMAにプロレスを持ち込もうとしている訳じゃないんだ。僕はプロレスで、ペルソナのプロモーションについて学んだ。選手をスターとしてプレゼンテーションする術を学んだんだ。別に、ファブリシオがヒョードルの妹を誘拐して、HPパビリオンでそのリベンジをさせようという訳じゃない。

まずはクリップを見てほしい。これが僕なりの、MMAの世界へのプレゼンテーションだ。僕はMMAを尊敬しているし、僕がプロレス出身であることに対するファンの拒否反応にも大いに配慮したい。でも僕の頭の中では、アメリカではいまも、プロレスは大人気で健在なんだ。ただ、名前がMMAになっただけだと思っている。業界のあるべき成長の姿だし、なんといっても「リアル」だという点で、スポーツ・エンターテインメントでは足下にも及ばない。

プロレス業界の昔の仲間は気分を害しているよ。リアルだって!そりゃひどい!どうやってスターを作るんだよ、ってね。なにせ、誰が誰をノックアウトしてしまうか、わからないんだから。でも僕にとっては、それこそが本質なんだよ。そこにすべての興奮があるんだ。


2006年12月、ビンスと握手をして部屋を立ち去ったときに、僕はこう思った。これでおわりだ。もうやりぬいた。人間としてもっとも風変わりな経験をしてきた。この業界でかなえたかった夢は全部かなえた。ほかのことをしよう、ってね。

TNAとは契約寸前まで行った。TNAの株を持つ話もあったが、僕にとってはむしろスパイクTVとの契約のほうが大切だった。僕には5年計画があった。まず最初の18ヶ月で選手を揃え、次の18ヶ月で選手を育てる。そこまでの計3年間で株式を公開する。さらに2年間経営したら、50歳でおさらばする。それが僕のプランだった。TNAにもスパイクにもこの話はしたし、どうやって取り組むか、どうやって進めていくかを話し合った。プロレスはもうクールなものではないし、市場は衰退していくことを認めないといけない、ここで方向性を変えなければ、あるいはプレゼンテーションの方法を変えなければ、とても競争なんか出来ないんだということを話し合った。

結局それは実現しなかった。だからプロレスはもうおしまいだ。もはや何の興味もない。時は過ぎ去った。これからは自分の能力は別のことに使う。そして、僕にとって自然なステップは、MMAとブランドの世界に進むことなんだ。



>アメリカにも大物映像職人が誕生したとの印象のヘイマン制作のビデオクリップは下記。佐藤大輔とは作風が違っていて、やっぱりかなりプロレスメソッドに見える。それにしても、ヴェウドゥムに妹を誘拐されて怒り心頭のヒョードルはちょっと見てみたい気もする(笑)

ニック・ディアズ編 段取りの説明がまるで通じないキャラはちょっとオールドスクールだが、こんな一面は本当にありそう。


フランク・シャムロック編 引退なんて退屈、クートゥアと、ケンシャムと戦いたいぜと吠えたところに、夢対決のゲーム映像が。男の肌の臭いが恋しい、という台詞には(リアルすぎて?)ちょっと引くけど。


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かねてから崩壊も噂され、ここにきてスポンサーがFBIの捜査を受けといった不運にも見舞われているベラトールのビヨン・レブニーCEOがシャードッグの取材に答えて、「シーズン4ではシーズン1と同じ4階級(フェザー、ライト、ウエルター、ミドル)でトーナメントを行いたい」と当たり前のように語っている。

すでに今シーズンの大会中に、シーズン4トーナメント出場権を掛けた試合をいくつか行っており、吉田善行を倒したウエルター級選手クリス・ロザノらの出場が内定している。レブニーさん一押しの選手は、全米レスリング・ディビジョン1で4度優勝しているエリック・ラーキン。「彼と契約したときには舞い上がったよ。彼はとにかくフリークだ。ベン・アスクレンもすごいが、それとはまた別の野獣だ」。

進行中のシーズン3で決定されるヘビー級、バンタム級、そして女子の王者に関しては、シーズン5での展開を検討中だという。

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レスリング・オブザーバ10月18日号が、日本テレビがプロレスへの予算をふたたびつける検討をしている模様だと報じている。他方で、かりに地上波復活が叶わない場合、NOAHが仲田龍派と小橋建太派の2グループに分裂する可能性もあると報じている。カクトウログさんは、杉浦貴が雑誌インタビューで、こうなったらもう俺が自分で営業をするぞと語ったと報じている。ちなみに、その杉浦貴が潮崎とつとめた武道館メインイベントを見てみたが、高山戦に続いて、実にすさまじい、とんでもない試合をやってのけている。

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ストライクフォースのベルトを取ったマルース・クーネンがオランダに帰国したときの写真。空港にはアリスター・オーフレイムもお出迎え、なにやらマーチングバンドまで登場する大騒ぎとなっている。


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