BJ復活、次戦はジョン・フィッチ!【UFC123レビュー】

「UFC123: ランページ vs マチダ」をWOWOWで観戦。チャンピオンが一人も出ない大会ではあったが、元チャンピオンがセミとメインにずらりと顔を揃え、なんだかそれなりに豪華で楽しい大会となった。やはりスター選手を揃えると、それなりにドラマが生まれるものである。

クイントン・ランページ・ジャクソン def リョート・マチダ

ランページはPRIDEのテーマ曲で入場。ランページはこれまで、フィックスファイト疑惑を暴露するなど、PRIDEのことを余りポジティブに語らない傾向があったので、意外な選択。おまえが使うなという気も正直した。

でもランページの試合はいつも、おもったよりよく研究してる。今回もマチダのスタイルに対応したような、出入りの早い打撃を駆使してプレッシャーをかけていた。マチダはその分析に時間がかかったようで、3Rにようやく大反撃に出たものの、既に時遅しであった。

3Rにはアームバーに捉えられたランページがマチダを持ち上げ、あわやパワーボム!というシーンも現れた。リョートが空中でアームバーを自ら解除し飛び降りたのでボムは未遂に終わったが、なるほどこのとき、PRIDEでのアローナ戦が蘇ったのは確かだった。

ラウンドマストという前提なら、ランページの判定勝ちに異論はない。マチダの反撃がもう少し早ければ、あるいはこれが5R戦なら、話は違っていたとは思う。


BJペン def マット・ヒューズ

BJ強すぎの21秒殺。ヒューズがまた妙技の引き出しでも開けて、ペンを驚かせたら、ペンはこれからどうなってしまうのだろうと案じていたが、余りにも盤石、連敗のネガティブイメージを吹き飛ばすような圧勝だった。

BJの次戦はシドニー大会でジョン・フィッチ戦だと発表されている(レスリング・オブザーバ・ラジオより)。これは非常に興味深いカード。



マイケル・ファルカオン def ジェラード・ハリス

本大会PPV枠でUFCプロモーショナルデビューを果たしたシュートボクセのマイケル・ファルカォン、よほどUFCおすすめの選手なのかと密かに楽しみにしていた。ビルドアップされた身体と徹底的な無表情がターミネイターを思わせる。1Rのパウンドラッシュとリアネイキッド・チョークは、まるで任務遂行のように冷酷で、かつ殴るための機械のように的確なものだったが・・・勝ちにこだわりすぎたか、その後は守りに入った慎重すぎるファイトに終始してしまい、結局判定にもつれ込んだ。会場は大ブーイング。米PPVでは解説のジョー・シウバがまるで攻撃しないファルカオンに激怒してしまい、なんと恒例の勝利者インタビューをやらなかったという。こういう新人に比べれば、秋山とかの姿勢って、ほんとに優秀である。でも秋山とファルカオンが戦ったら、殺されるようにも思う。


このほか、ソティロポロスは鮮やかなキムラを決めて快勝、次は2月に地元オーストラリア大会に出場、対戦相手はデニス・シーバーだそうだ。アマレスから転向してMMAキャリアがまだ2年というフィル・デイビスは、「青木 vs 廣田」戦を思い出させるような、腕を背中で結んでしまうような強烈なアームロックで快勝、戦績を8勝0敗に伸ばした。

試合後記者会見映像より。

【ダナ・ホワイト】
ランページとLYOTOの再戦はないよ。勝負ははっきりついたんだ。ランページはタイトル挑戦候補の一人となった。

マット・ヒューズはこの会社を作ってくれた人だ。今後についてはよく話し合おうと思う。

【BJペン】
ヒューズ戦のオファーを受けて火が付いたよ。今後ライト級で行くかウエルター級で行くかについては、こんなことは初めてだけど、ダナに決めてもらおうと思う。実はそんなに大きな問題だとは思っていない。どっちでも出来ると思ってるんだ。僕のモチベーションを疑っている人もいたみたいだけど、子供みたいに戦うことが出来た。今31歳、まだまだ出来る限り戦いたい。35歳くらいまではね。

【ランページ】
とにかく試合を無事に終えることが出来て良かった。息子から風邪をうつされて吐きまくってた。その上減量しないといけなかった。もう少しでキャンセルするところだったよ。

Aチームの映画のプロモーションで日本に行ったんだ。そこでPRIDEのことを思い出したり、インタビューで「昔みたいに戦ってください」なんて言われて泣きそうになったりしていた。いまはカネのために戦っているが、昔は名誉やほこりのために戦っていた。昔のモチベーションを思い出そうと思って、あのテーマ曲を使った。


●WOWOW未放送ながら前座ではニック・レンツがタイソン・グリフィンにスプリット判定勝ち。この判定は相当におかしなものだったらしく、会場ではものすごいブーイングが飛んでいたそうだ。ニック・レンツは退屈な試合をすることで有名で、現在連敗中。アメリカのメディアの中には、レンツをタイグリと当てるとはなんたる制裁マッチ、早くクビにしたくて仕方ないのだろうとの見方もあったが、レンツは生き残ってしまい、逆にタイグリが3連敗となった。

●煽り映像の通訳を稲垣さんがやるのは、もういい加減に勘弁してもらえないだろうか。WOWOW中継には勘弁してほしいことがたくさんあるが、あのこもったような声で「おまえのケツを蹴り上げてやるぜ」等と呑気に棒読みされても、こちらもテンションがドンドン下がっていくばかりである。稲垣さんは頼まれてやってるだけなんだろうけれども、ああいうのはやっぱり、ちゃんとした声優さんか、アナウンサーを使うのが、普通のテレビ番組ではないのかと思う。あるいは、英語音声や音響も大事にしてほしいので、いちばんいいのは字幕をつけてくれることである。それをいうなら実況中継全体に、英語音声に字幕をつけてくれるのがもっと良いわけだが。

しかし逆に、UFCの英語版中継映像を見ていても、たとえば岡見の煽りVで、岡見のトークに乗っかってくる英語音声とかって、なぜかこもったような、冴えない声で、ものすごくテキトーな感じなのである。

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今や解雇の危機にあるタイソン・グリフィンは試合前にこんなコメントを出していた

五味戦の映像を見返して、なにか学ぶべき事があるか、間違えたことはあるかを確認した。でも単にやられただけだった。自分をさらけ出して、ここを直さなきゃ、あそこを直さなきゃなんてやるんだけど、学ぶものは何もなかった。お互いに4オンスのグローブを漬けていたと言うだけのことで、だれしもKOされることはある。おれがやられた。ただそれだけだった。エバン・ダナムにポジションを取られまくったときの方がよほど勉強になった。攻撃的であると言うことが、間違いの元なのかもしれない。五味にアグレッシブに向かっていったことが、やられてしまった理由なのかもしれない。そんなことは余り分析できないし、自分を変えるわけにも行かない。自分は自分の試合をするしかないし、そこで何が起きようと仕方ない。



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これはおどろいた。享年34歳とは若すぎる。49日が開けての公表となったようです。合掌。






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