プロレスラーは銀幕で演技もできるはずなのか?

Wrestlers tag-team from ring to film (Los Angeles Times)

WWEの映画部門では、配給会社サミュエル・ゴールドウィン・フィルムズ社を通して、ビッグ・スターを使ったビッグ・ストーリーではなく、ベテラン俳優を使った小品に、WWEのプロレスラーが花を添えるような作品を制作している。ビンス・マクマホンは、配下選手に芝居も出来ることを要求しており「世界的なスターを作り出したら、そのスキルの一部分を俳優業に当てるのは、ごく自然な展開だ」と語っている。

映画部門 WWE Studio の長、Mike Pavone氏;

懐疑的な向きがあることもわかっている。ブラッド・ピットをリングに立たせて、いい仕事を期待するようなもんだ、って言う人もいる。でも、少なくとも、スタートはゼロ地点ではないんだ。選手は天然のパフォーマーだ。6点か7点の人に、少し下駄を履かせていこうという話なんだ。



セールス方法も変わっていて、たとえばビッグショーのKnucklehead は週末の2日間だけ劇場公開、あとはDVDセールスで勝負をするという手法をとっているという

ランディ・オートン、新作映画 「That's What I Am」について語る。年頃の娘の成長物語で、オートンは学校でのもめ事に巻き込まれる父親役を演じている。

俳優としての自分の能力に自信があるとはとても言えないよ。プロレスを10年もやっていれば、少しはそれが役に立つんじゃないかと思ったが、違ったよ。

最初に撮影セットに入った時、スタッフが「シー、シー、静かに」とか言うので、あれ、どうして静かにするんだろう。あとで音声処理をするんじゃないの?なんて思っていた。やっとわかったよ。俳優の役作りのためなんだね。

ある日隅っこの方で俳優のエド・ハリスが百面相みたいなことをしてるんだ。何をやってるのかなと不思議だったよ(それはメソッド・アクティングという準備作業ではないですか)え?それがあれなのかい?



ビッグ・ショー、新作映画「Knucklehead」について語る。この中でショーは、30代半ばになるまで、カトリックの孤児院から出たことのない心優しい大男を演じている。

リング上とは関係のないキャラクターを演じていると、自分の内面のある部分が解放される気分がする。あれほど感情的にむき出しになって、弱みをさらけ出す表現をすると、自分の中での縛りが解けて、変化が起きてくるんだ。

ある日、撮影の後バスに戻った。とにかく寒かった。そしたら突然、泣けてきてしまったんだ。僕はそんなに簡単に泣いたことなんかない。何かが間違っているように感じた。そこで先輩の俳優に電話をかけたら、彼は直接やってきてくれて、一段階突破したねと言ってくれたんだ。

プロレスは、戦場に繰り出して何もかも爆発させるようなものだ。演技は、金庫のカギをやさしくピッキングするようなものだ。

僕の一番好きな映画は、デンゼル・ワシントンの「Much to Do About Nothing」(1993年アメリカ映画「から騒ぎ」)なんだ。おいおい、ダイエットソーダなんか持ってきてくれなくていいよ。自分でやるからさ。

自分のことを、大きくておもしろい男だと売り込むのは簡単だ。でかいアクション俳優としても売り込みやすい。でも、働き者で、ガンを患う子供がいて、妻に逃げられた父親として、僕のことをまじめに見てくれる人なんかいるのかな。プロレスラーが演技もしてみました、というんじゃなくて、本物のいい俳優になりたいよ。



エッジ、新作映画「Bending the Rules」について語る。このコメディ・ドラマでエッジは、呑気な警官役を演じる。

世間の誤解の一つに、プロレスラーは長髪でパンツ一丁でワーワー言っているだけなのでは、というものがある。選手によっては2日で一冊読破するほどの人もいるとは思われていないだろう。われわれにも知性があるのだと言うことを信じようとしないんだ。



Knucklehead - Official Trailer


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映画といえば、UFCのマット・ハミルのドキュメンタリー映画「Hamill」が完成、このほどLAで開催された American Film Institute Film Festival で「ブレイクスルー部門」大賞に輝いたとのことだ。聾唖者のカルチャーや、ハミル自身が聾唖である事実を受け入れていく過程などが主要なテーマで、MMAは部分的に触れられているに過ぎないそうだ。ちなみに映画の中でハミルは、自分の入場テーマをどうやって決めたのか、ということについて、次のように語っているという

トレイナーのダフ・ホームスがうまく手助けしてくれた。いろいろ調べたり、歌詞をプリントアウトしてくれた。そのあと音楽を最大ボリュームでならして、振動を感じ、身体にエネルギーが満ちてくるかどうかをみた。バイブレーションは実際に感じる。足下から全身に感覚が満ちてくるんだ。



Hamill - A True Story


また、ジナ・カラーノ主演のスティーブン・ソダーバーグ作品「Haywire」は既に先月ニューヨークでプレミア公開済みだそうだが、一般公開は来年3月になると言うことだ。少し検索してみたが、まだトレイラーも見つからない。

スコット・コーカーは、ジナ・カラーノが来年MMAに復帰するものと信じているとコメントしている

ジナはこんな風に辞めてしまう子ではない。あくまでタイミングやスケジュールの問題だと思う。映画は4月公開で、ほかにもいくつかのプランを持っているようだ。

カン・リーなどもそうなんだが、映画に進出した選手も、心の中ではファイターなんだ。試合をしたくなる者なんだ。ジナもおなじだと思う。時間の問題だ。2011年に彼女は試合をする。




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