GSPは苦手です・・・【UFC124レビュー】



ジョルジュ・サン・ピエール def ジョシュ・コスチェック

 こういうことを書くと、格闘技をわかっていないと笑われるかもしれないが、やっぱり何度見ても、正直言ってGSPの試合は苦手だ。つまらない。

今回は悪役コスチェックが、勝てないにしても、何かやらかしてくれるのではないかと期待したが、これはもう、まるでGSPの完封である。GSPの戦略なり圧力なり技術なりがそれだけすごいのだろうと思う。でも完封しておいた上での攻撃が、25分間にわたるジャブでは、さすがに勘弁してほしい気分にもなる。

コスチェックはさすがにテイクダウンをほとんど取らせなかった。何度か取られてもあっという間に立ち上がったし、逆にGSPを寝かせたシーンもあった。でもコスチェックの見せ場もそれだけのことだった。

GSPにはちょっと鶴田みたいなところがあって、何せ鉄壁に綺麗事しか言わなくて、インタビューもつまらない。そこが最近は少しづつ緩んできていて、伏せていたオタクキャラをチラッと見せたりし始めていた。だから今回はコスに煽られて、何か余計なことをやらかしてくれるのではないかと期待していた。それが凄惨なKOシーンにつながるのか、コスにつけ込まれることになるのかはわからないけど、何かイレギュラーが起きるのではないかと楽しみにしていた。でもGSPは、見事なまでに冷静にコスを無力化し、フラットなワンサイドゲームに仕立て上げた。

だれか、GSPを斜め上から脅かすようなコンテンダーは出てきてくれないだろうか。GSPのコンテンダーはこの階級でもう二巡目入っている。そろそろ新風を感じたい。

Yahoo! Sports によると、GSPはこれで30ラウンド連続で勝ち続けているのだという。


ジム・ミラー def チャールズ・オリベイラ

iPod かなにかを聞きながらヘラヘラと登場した22歳のオリベイラ、自信満々にホイホイと繰り出す回転体のサブミッションにはうっとりだ。平凡な顔と名前をもつベテランのジム・ミラーは、天才児にきりきり舞いするばかりに見えた。その刹那、ミラーの膝十字がどこからともなく炸裂、オリベイラは観念したかのようにゆっくりとタップするしかなかった。

初めての失敗にがっくりとうなだれる天才児、その傍らで勝ち誇る中年親父の怖さとえぐさ。格闘技らしい美しい対照であった。とても印象的な試合だった。


・ポストファイト・コンフェランス映像より

ダナ・ホワイト
・メインイベントは良い試合だった。
・GSPのことは大好きだが、P4Pは誰かと言われればアンデウソン・シウバだ。
・次のGSPへの挑戦者はジェイク・シールズになるだろう

GSP(一人だけスーツにネクタイ姿)
・ハイキックでのフィニッシュを考えてはいた。今日はフィニッシュするという目標は達成できなかった。
・階級を上げたり下げたりすることは考えていない。
・自分の普段の体重は190パウンド。185(ミドル級)で戦うためには、普段の体重を200パウンドくらいにしておきたい。
・MMAはチェスゲームのようなものだ。相手が予期しないことをやるのが戦略なんだ。前回はコスチェックお得意のレスリングで勝った。だから今回はあえてスタンドで勝負した。

ジム・ミラー
・下馬評はオリベイラ有利だった。理解できなかった。確かに有望な選手だ。バランスを崩されて驚いたが、自分は彼より強い相手との戦いを重ねてきたんだ。
・自分ではライト級でナンバー3だと思っている。フランキーとの最初の試合は楽しかった。また戦いたい。

*****

山本“KID”徳郁は2月5日のラスベガス大会でデメトリオス・ジョンソンと対戦する事が明らかになった。階級はバンタム級(135パウンド、61キロ)である。

レスリング・オブザーバ・ラジオはKIDの移籍について、DREAMがKIDを引き留められなかったことは、それほどDREAMの内情が深刻なのだろうと論じていた。そりゃそうだよなあ。

個人的にはKIDはいきなりユライア・フェイバーと戦わせるべきだったと思う。かませ犬になるような選手はUFCには存在しないし、いまのKIDは、誰とやっても負けてしまう可能性がかなりある。若い選手は、KIDを食って名を挙げてやろうと、舌なめずりして無慈悲に襲いかかってくる。KIDが2,3勝してユライアにたどりつくというシナリオはとても想像しにくい。それにしてもKIDは今年、何とかこうとか、1勝しておいて良かったなあと思う。さすがに連敗中ではUFCも手を出せなかったことだろう。


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