ありがとう!青木真也!(Updated)

ぶよぶよした正月を過ごしてみたあと、ふとDynamite!を思い起こせば、2年連続で心をざわつかせてくれた青木には、なんだか感謝の念すら沸いてくる。PPV映像も見たが、やはり放送席(実況清野、解説TK、笹原、菊野)がMMA陣営だったため、「格闘技は怖いですね」的なコメントに終始していて全然面白くなかったのであった(唯一菊野が、今すぐ(リングに)上がりたいですねと熱くなっていたくらい)。

事前に専門誌で青木は、こんな試合を呑んだことについて、自らのサラリーマン的ワーク・エシックを「君らにはわからんだろうが」的な目線から自画自賛していたけれども、サラリーマン的ワーク・エシックなら、サラリーマンにはだいたいわかるものであって、それにこの結果のおもしろさは、そんな青木の自己認識なり自画自賛とは全く違うレベルで起きていることである。

僕はついまじめに、青木の商品価値が落ちたなどと書いたが、まあ青木はサラリーマンなんだから、しばらく有給休暇でも取ってはどうかと思う。ただ、青木の次戦がどうなるべきなのかが見えなくなった。ストライクフォースのスクワッシュ・マッチ(楽に圧勝できる試合)で凄技でも極めて、アメリカで売り出すとかかなあ。

米HD Net はスカパー!よりも早く、大会を全米にライブ中継していたそうだが(ただし米時間で深夜1時スタート)、アナウンサーのシャヴェロは自演乙勝利に自らお得意のヒゲを剃ることを賭け、解説のフランク・トリッグは青木勝利に「カツラ着用の罰ゲーム」賭けていたそうだ。で、青木敗戦により、あわれトリッグはこの試合以降の解説を、カツラをかぶって口紅を塗ったアホらしい外見のままで行う羽目になったのだという。


海外MMAメディアは青木敗戦をどう伝えたか。みんな結構うれしそう。

BloodyElbow

アンビリーバブル!青木がお菓子屋に駆け込んでくる子供のように近づいてくると、長島の膝と正面衝突、失神!
WOW!WOW!


CagePotato

試合前の青木のブルシットな言動を踏まえると、今年もっとも満足感の高いKO劇。



国内のネット上でも独特の盛り上がり!賑やかのはいいことだよねえ・・・

青木が総合格闘技ルールで自演乙に失神KO負け…Dynamite!!(痛いニュース)

悪酔い番組TBSの格闘技(深町秋生のベテラン日記)

●TBSの「サンデーモーニング」は青木にカツを入れていたというからご機嫌な話である。誰が企画し、誰が望んだ試合だというのか・・・死ねTBS。

●青木の1Rのロープつかみやクリンチ、ドロップキックによる遅延行為が反則だという意見も多い。論じるまでもなく、その通りだと思う。ところがこの試合は、判定決着なしのルールだったはずである。ということは、ワーニングも減点も痛くもかゆくもないわけで、自分に有利になるようにルール違反を犯すという行為は、不思議な話だが、競技的には合理的なことであった。2Rに自演乙のヒザが当たっていなかったら、その後自演乙は1Rの青木と同じように逃げ続けたとしても、やはり合理的なことである。ルールのバッドデザインは選手の責任ではない。ルールをデザインした人は、引き分けを想定していたんだろうなあ・・・

●なお日沖勝利の海外の反響もまとめてみたいのだが、なぜかSoul of Fight は米HDNetで3週間後の放送らしく、いまのところは日本に記者を置いているサイトがシンプルな試合経過レポートをアップしている程度である。Dynamite での猪木の歌の評判も探しているが、ほとんどの米MMAサイトのPlay by Play は猪木劇場をスルーしている。


石井3月にも米本土デビュー/Dynamite!!(日刊スポーツ)
“主役級”銀幕デビュー 11年はハリウッド進出(スポニチ)
石井中国で山ごもり 少林武術修行に出発(日刊スポーツ)
どれをとっても興味が湧かない・・・

紅白視聴率40%超え!めじろ押し企画が奏功(gooニュース)
こちらの記事には、「紅白が強いと思っていた。大みそかはもっと分かりやすい試合の方がいいと思う」という谷川氏のコメントがついていた。これ以上わかりやすい試合って・・もう勘弁してくれ・・・

猪木大激怒か!谷川FEG代表がボブ・サップのドタキャンについて見解を発表(見たくない奴は見に来るな!)
谷川氏、ボブ・サップについて

「もう、どうでもいいんじゃない?(笑)。理由はわかりません・・・二度と格闘技界では呼ばない方がいい・・・最後は『売店で俺のフィギュアが売っているが、ロイヤリティをもらってない』とか言い出して意味がわからない」


フィギュアのロイヤリティの件は意味がわかるだろう(笑)どこかの米MMAサイトでは、直前にIGFがシュートマッチにすると言い出したらしいとも報じられていた。

【Update】

2011年、青木真也の”商品価値”は?<大恥>越えるビッグカムバックあるか(見えない道場本舗)

アップしてからTBに気がつきました。僕はストライクフォース行きを提案してみたけれど、Gryphon さんは、青木はこれから、戦極狩りに出るのがよいと提案。

青木はDREAMライト級はすでに一掃しているし、もはや内向きでいても相手はK1しかいないわけで、気分転換・場面転換もかねて外に出て行くのがホントにいいような気がする。軽快に外に出れるよう、なんならいったんベルトは返上するのもいいのかもしれない。禊ぎ(?)もかねて。というか、ベルトを青木が持ち、TBSが放送し続ける限り、ライト級のベルトの価値はどうせ上がってこないように思うし。

「恥と失敗もキャラのうち。実力の裏付けあれば」というのは、ホントにその通りですよね~。個人的には一ファンとして、青木「選手」として全然終わってないと思います。でも世間様にむけては、今はなかなか、みなさん潔癖なので、厳しい時代という面もあるなのかなあと。ただ、ヌルヌル後の秋山も、その後不思議と数字を持ったものだし、うまく福と為せばいいのだけれど。


あと、青木に限った話ではないけれど、日本のマッチメーカーは青木のような希有なキャラや、渡辺のようにハートむき出しの選手を愛するだろうけれど、アメリカのマッチメーカーは前提条件としての星が伴っていないと愛してくれないので、今の日本人MMA選手は、自分の戦い方について、ダブルバインドなジレンマに苦しんでいるんじゃないかなあと案じたりもする。ボスが二人いるようなもので、UFCの目がつねに気になるだろう。青木が1R逃げに徹したのも、そんな意識があったのかもしれないし、ひょっとすると石井慧などその代表選手かもしれない。たとえば石井がヒョードルと勇敢に殴り合ってボロボロになって負けたとしたら、日本のファンのシンパシーを集めるかもしれないけれども、アメリカを視野に入れているなら、安易に星を落とすわけにもいかず、堅い試合にならざるを得ないのではないかと。


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●「新生K-1&DREAM、春リニューアルへ=Dynamite!!一夜明け」(スポーツナビ)などと報じられていて、前向きでありがたいことだが、Fight Opinion は、FEGに投資する企業のひとつは「上海・メディア・グループ」であると報じている。だいたいこんな会社みたい。よさげ。

上海メディアグループ公式
会社概要 SMGとは?

日本の大手企業とも提携を進めている。

吉本興業、中国メディア大手と業務提携 (IZA)
上海メディアグループとのコンテンツおよびエンターテインメント関連事業における包括的事業提携の基本合意について(ソフトバンク)

こちらの記事ではアリスター・オーフレイムが先月日本にとどまって、プロモーション活動を行っていた様子がドキュメンタリー風に描かれている。バラエティ番組に出演したり、女性誌のインタビューを受けたり、わざと渋谷の雑踏を歩いて騒ぎを起こしてみたり。どうやらK-1終了後にも、フジテレビの仕切りでプロモーションを継続していた模様だ。時期的にはTBSに塩を送ることにもなりかねない活動ではあるが、それだけフジテレビが長い目で、K1に力を入れてくれているということではないかとの印象を持った。

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レスリング・オブザーバー・ラジオによると、3月19日のUFC大会で「チェール・ソネン vs 秋山成勲」の計画があるとのこと。ところがチェール・ソネンはいま、自らが関わったマネーロンダリングの件(オレゴン州議会選挙を降りたのもこのせい)で裁判を行っており、3月に試合が出来るかどうかわからない状況だそうだ。マネーロンダリングといっても、裏社会のカネをケイマン諸島で洗浄したといったスケールの話ではなく、自宅売却にあたっての700万円程度の修繕工事代金を、自分の母親が経営する住宅工事会社にカラ発注することを通じて、買い手にキックバックしたとか、そんなような話である(聞き取り不十分の可能性あり)。日本の税法なら贈与税の脱税目的のようにも見えるけれど、どういう目的でこういう操作をしたのか、僕にはちょっとわからなかった。


それにしても、連敗中の秋山にソネンを当てようという計画には驚きだ。秋山の場合、負ければ負けるほど、格上の相手を用意されているように思えてならない。これをカットファイトにしようという想定なのだろうか・・・あるいは、秋山はFight of the Night 連発なので、UFC社内的には黒星という評価ではないのかもしれない。UFC125でブライアン・スタンに敗れたクリス・レーベンは試合前に、「(自分が勝った)秋山がビスピンをもらっているのに、どうして俺はスタン戦なのか・・・」とぼやいていたと言うから、秋山の扱いの良さはわれわれの想像を超えているのかもしれない。秋山にしてみれば、本来なら、ビスピンより格下の、もう少し楽な相手とあたって、確実に星を拾っておきたいところだと思うのだが・・・


ソネンにしても、ドラッグ問題でミソをつけたものの、もともとはアンデウソン・シウバとの再戦が明言されていた選手だ。最近はさかんにヴァンダレイに毒づいていたので、両者の対戦が見込まれているのかなと思っていたが・・・

【Update】

ネタ元がTMZなので信憑性がちょっと不安だが、UFCはチェール・ソネンにしばらく休めと勧告したらしい。秋山戦は流れたということだろう。ダナ・ホワイトのコメント:

チェール・ソネンにはここ数ヶ月、いろいろありすぎた。いまはUFCでのキャリアのことより、私生活面をしっかり立て直すことが先決だろう。そのことについてソネンと今朝話をして、彼も合意してくれた。



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ジョセ・アルド、ライト級転向に意欲

僕は立ち止まるのは嫌いだし、満足することもない。いつも未来を見ている。2011年は3試合したい。フェザー級ベルトは守る。そしてライト級に上げて、2012年にはライト級チャンピオンになる。



ジョセ・アルド、チェール・ソネンに激怒

チェール・ソネンはゴミのようなことばかりをしゃべる道化だ。知りもしないことをぺらぺらと。あんなこと(ヴァンダレイ・シウバからUFCをとったら、今頃はマナウスで猿肉のバーベキューでも売っているだろう)をアマゾンの人たちの前で口にしたら、問題が起きる。血がたぎる。ソネンは自分の宣伝のためにしているのだろうが、限度を超えている。我々のイメージをぶちこわしている。アメリカ人は、アマゾニアにはインディアンとワニしかいないと思っているのだろうが、そんなことはない。ソネンのいうことを記事にする必要はない。勝手にしゃべらせておけ。


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●UFC129トロント大会の目玉が「GSP vs. ジェイク・シールズ」「ランディ・クートゥア vs. リョート・マチダ」となることが確認された。

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