OMASUKI・ベスト・オブ・2010

Omasuki Fight 2009 Match of the Year

1 ケイン・ベラスケス vs ブロック・レスナー (UFC121 10月23日)

立ち上がりのレスナーの交通事故のようなスピアー、それを受け止めたベラスケス(しかも半年後に肩の腱が切れていたことが判明)。凄すぎる迫力、わかりやすすぎる説得力、リアル版「ハンセン vs アンドレ」級の衝撃波。まるで映画の中のワンシーンのようで、この記憶が夢なのかウツツなのかが判然としない。あの台風級の騒動の中、一人冷静に敵を仕留めたベラスケスもただ者ではない。でも、半分取れかけた僕の網膜に焼き付いて離れないのは、「エンター・サンドマン」で淡々とオクタゴンへと歩を進めるヒゲ面のレスナーの格好よさであった。


2 アンデウソン・シウバ vs. チェール・ソネン (UFC117 8月7日)

米MMAシーンマニアとしては、昨年のソネンのアップダウンのあるコクの深い活躍を眺めるのは愉悦であった。岡見戦のころには、まだまだ地味な一介の選手かと思えたソネンが、ロディ・パイパーとも知り合いだというプロレス頭と、選挙運動で培ったスピーチ力を融合、タイトル挑戦という場を与えられてトラッシュトークの才能を開花。背広姿で壇上に上がり、ニコリともしないで大演説をぶちあげるその姿は、もはやパイパーズ・ピットの域を軽々と超え、格闘技の宣伝にすら見えず、テンションだけは大統領候補の演説と遜色なく、もはや不可解といってもいいほどのレベルに達していた。一説によると、ソネンのしゃべりでPPV販売を20~30万件押し上げたとも評価されており、アンデウソンの販売能力不足を補って余りあったのだという(しかも、たしかソネンにPPVボーナスが出る契約にはなっていなかったはずだ)。

レスリング・オブザーバは試合前日に、「試合の方がどうなろうとも、ソネンの仕事は歴史に残る」と絶賛を送りつつ、逆に言えば、さすがに試合では何も出来ないだろうと誰もが思っていたところ、実際にはご存じの通り、ここ何年も、ただの1Rも落とすことがなかったアンデウソンが、ソネンに殴られ、押さえ込まれるという、にわかには信じがたい光景が連打されたのであった。そして、こんな風に歴史が変わるのか、と思っていた矢先のあの再度のどんでん返し・・・

Kamipro増刊号でグレートサスケの見事な「疑惑の総合商社」ぶりが取りまとめられていたが、その後のソネンも負けず劣らず、ドラッグに違法不動産取引と、うさんくささのオンパレードで、試合もしていないのに毎日のように動向が報道されつづけているのであった。



3 レナード・ガルシア vs. ジョン・チャンソン (WEC48: Faber vs. Aldo 4月24日)

どんな男の子にもビンビン響く、小学生低学年のような試合ぶり。レスナーがモンスターなら、こちらは等身大な人が演じた、懐かしいような夢のような試合だった。


4 長谷川穂積 vs. ファン・カルロス・ブルゴス (11月26日)

5 ファブリシオ・ヴェウドゥム vs. エミリャーエンコ・ヒョードル (ストライクフォース 6月26日)

6 日沖発 vs. マルロン・サンドロ (SRC16 12月30日)

7 ジョルジュ・サンチアゴ vs. 三崎和雄 (SRC14 8月22日)

8 V一 vs. 辻結花 (Valkyrie 2月11日)

9 中村大介 vs. 不死身夜天慶 (ASTRA 4月25日)

10 猿丸ジュンジ vs. ジェシー・タイタノ (修斗 9月23日)


「ショーグン・マチダ」「ソーウドムソン・梅野」「秋山・レーベン」なんかも捨てがたいな~「水野・マヌーフ」も好みでしたねえ・・・

まあ、個人の趣味に過ぎない、なーんの信憑性もないランキングではありますが、「ふん、こんな趣味のヤツが書いてると言うことだな」という程度の意味はあろうかと。いろんな趣味がごっちゃになってしまってはいるけれど。


Omasuki Fight 2009 Event of the Year

1 WEC48: Faber vs. Aldo (4月24日)

2 吉田秀彦引退興行ASTRA (4月25日)

3 SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT Girls S-Cup (8月29日)

4 戦極 SOUL OF FIGHT / SRC16 (12月30日)

5 K1 World Max 2010 日本代表決定トーナメント(3月27日さいたまスーパーアリーナ)


1位はWEC最初で最後のPPV大会、隅々まで行き届いたオールスター戦の顔ぶれ、「WEC」の名前が一時的にすっかり抹消された消されたUFC風味のバブリーな制作も不思議だった。ASTRAはなにげに好試合が多かった。「サイコー」なはずの国保氏のその後も気になる。3位、クラッシュギャルズ対決を彷彿とさせた熱気。4位は後年、「今の格闘技界にはああいう舞台が必要だ」と語り継がれるような気が。想像以上にさくさく観戦できたのも不思議。5位は選手の異常な危機感と激闘の切なさに。ベストプロモーションはUFCだけど、UFCはメインイベント豪華主義。ここではどちらかといえば、パッケージとして楽しめた大会を選出した。DEEP10周年記念大会は結構楽しんだ気もするんだけど、もうあんまり覚えていなかったりもする。それにしても、FEGから選出したのはMaxだけになってしまった・・・別に嫌っているわけではないんだけどなあ・・・

2009年のベストファイト記事はこちら

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ギルバート・メレンデス、川尻について語る。Examninerより。

Q あなたとジョシュ・トムソンとの三戦目を楽しみにしている人も多いのですが、次は川尻戦と言うことになるのでしょうか?

いまのところは川尻が意義深いと思う。川尻は青木には負けているが、その青木はDynamiteで膝蹴りを食らってKO負けした。僕の予想では川尻が青木に勝つと思っていたんだが、負けてしまった。でも、強力にカムバックしてきたね。僕の中では、川尻とトムソンの勝者が僕の対戦相手にふさわしいと思っていた。川尻と前に戦ってからずいぶんたつから、ある種、それ以来の自分の成長を見せつけたいし、彼の成長も確かめてみたい。



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UFC115でミルコ・クロコップに敗退したパット・バリーは、いまだにファンから「ミルコをリスペクトしすぎていた」とか「勝ちたくなかったのではないか」などといった批判を受け続けているという。

「自分のおふくろに、そんなコメントを言いに来るヤツもいるんだ。こんなことなら、頭を蹴られて完全にKOでもされればよかったよ。だって自分って、3日ほど頭痛を抱えているのが好きだからね(自虐的に)」

説明することにも飽きたバリーは時に、「実は自分でクロコップに賭けていたものだから、試合には負けたけど、金ならたんまり儲けたよ」などと冗談を言うこともあるが、ファンは笑わず、そんな説明を真に受けるのだという。

パット・バリーの次戦は1月22日の「UFC Fight for the Troops2」でのジョーイ・ベルトラン戦だ。

「キックボクシングをしていた頃に感じていた、純粋な怒りの感覚が戻ってきた。壊してやりたい。何でこんな気持ちになるのかわからなくて、自分でも戸惑うほどだ。前回こんな気持ちになったときには、キックボクシングの試合でスコット・ライティの首を蹴り倒して病院送りにしてやった」

ただし、ベルトランに勝とうが負けようが、ミルコ戦で染みついた評判を変えようとあがくつもりはないのだという。

「世の中というのは、味方になってくれることもあれば敵になることもある。なにをしようが、嫌われるときは嫌われる。それも仕事の一部だろう。そんなものだと思うよ。」



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