ニューヨーク・ステイト・オブ・MMA


レスリング・オブザーバ最新号に、UFCの米ニューヨーク州での解禁動向についてのまとめがあった。

ニューヨーク州でのMMA解禁がかなわない理由は大きく分けて2つある。ひとつは、他の州とは違い、ニューヨーク州では90年代に、MMAを禁止する法律を作ってしまっているので、「解禁か否か」ではなく、法改正のプロセスが必要になっているということがある。もう一つには、ボブ・ライリーと言った強硬な反対派の存在がある。

2007年以降、ズッファはニューヨーク州でのロビー活動に150万ドルを使い、16万5千ドルの献金を行ってきたが、MMA解禁は未だに果たされていない。ちなみに、すでにMMAが解禁されているインディアナ州でかかったロビー活動費用は全部で7万5千ドルだった。ウィスコンシン州は21万7千ドルで済んだのだが、まだ大会を開催すらしていない。サウスカロライナ州では5万ドルで解禁された。

ニューヨーク州のマリスト大学が行った意識調査によると、アルティメット・ファイティングの解禁に反対する人は同州住民の68%にのぼる。この数字についてダナ・ホワイトは、「18歳から34歳までの男性に聞いてみればいい、賛成派が100%だ」などと発言したが、実際のところ、この調査結果から18歳から29歳までの男女だけを抜き出しても、反対派が50%であった。45歳から59歳までの層では75%が反対、60歳以上では82%が反対している。

UFCやMMAの露出が全国的に増えて行くにつれて、MMA反対派が抱く偏見が強くなっているという面は見落とされがちだ。MMAを正しく理解してもらうための機会もほとんどない。

ニューヨーク州でのUFCのPPV販売件数は他州に比べても多いが、それは同州に人口も多いためで、人口一人当たりの購入額でみるともっとも低い州の一つである。

とはいえ、MMAはすでに全国的に毎晩のようにテレビ放送されており、隣の州に行ってお金さえ払えばすぐに観戦できる環境も整っているようなときに、ニューヨーク州がMMAを禁止し続けているというのは、いったい何から誰を守っているのか、趣旨や実効性の観点から疑問が残るというのもまた事実である。

>そうそう、ニューヨークと言えばマジソン・スクエア・・ガーデンだが、そんな話も出てくる「真夜中のハーリー&レイス」ポッドキャスト、東京新聞の金井さんという記者がゲストの回はなかなか楽しかった。お勧めです。

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レスリング・オブザーバ最新号に、次期TUFコーチ選定に関する裏話があった。これによると、元々の計画は、ブロック・レスナーとフランク・ミアがコーチに就任するというものだったという。他方、ベラスケスとドス・サントスは4月30日のトロント大会でタイトルマッチを行う予定であった。しかしながら、ベラスケスが手術によって一時リタイアすることとなり、JDSの新たな対戦相手を探す必要に迫られ、ブロック・レスナーに白羽の矢が立ったのだという。フランク・ミアは、当初予定されていたブレンダン・シュワブ戦がなくなった頃にコーチ役をいったん引き受けたが、その後JDSにポジションを譲って、5月28日にロイ・ネルソンと対戦することとなった。もともとはその日、ロイ・ネルソンはシェーン・カーウィンと対戦予定であったが、カーウィンも腰の手術後のリハビリ中であるため、試合は数週間先送りにされた。カーウィンの対戦相手は未定である。

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ダナ・ホワイトがUFC23前夜のQ&Aセッションでいろいろと発言。ほんとのニュースはないけれど、最近のUFCの動向をまとめてくれている。

・ブライアン・スタンとヴァンダレイ・シウバの試合は組もうと思っている。どうもシウバはスタンと戦いたくないらしい。みんなが応援する(軍の英雄である)スタンと戦うと、自分が悪者になるからだそうだ。まあ、でもやることになるだろう。シウバのヒザは回復し、すでに練習に戻っているそうだ。

・ライトヘビー級にはたくさんの選手がひしめいている。ランページは上位コンテンダーの一人だ。「ライアン・ベイダー vs ジョン・ジョーンズ」の勝者も、トップ5圏内に入ってくることになる。この階級はショーグンの怪我で上が詰まっていたが、ようやく復帰となるので、また動きが激しくなるだろう。

・マチダが負けることがあるとは思わなかった。でもショーグンに負け、ランページにも負けた。次のクートゥア戦は必ず勝たなければならない。

・ティト・オーティスは次のホジェリオ戦で勝たなければUFCに残れない。もし負けたら、おそらく引退することになる。

・UFCはいまでもホイス・グレイシーと大変近しい関係にあり、いつも連絡は取り合っている。ホイスはもう一試合(8月のブラジル大会で)戦いたいようだ。

・ネイト・ディアズが4月のトロント大会に出場する。自分はディアズ兄弟の大ファンなんだ。兄貴もね。ニックの問題は、やつはちゃんとルールに従わないところがあるんだ。アスレティック・コミッションを挑発してはいけない。少しはゲームのルールに従わなければならない。何も別人になれと言っているのではないし、自由に振る舞ってはいけないというのでもないが、もうちょっとゲームのルールを守ってくれれば、喜んでUFCに復帰させよう。

・今年になって2つの軽量級をWECから移管したばかりだが、次のターゲットはフライ級創設だ。これまで軽量級を設けていなかったのは、試合数を十分にとれなかったからだ。いろんな階級の試合を組むだけで精一杯だった。でもこれからは世界に出て行く。来年はそうなる。

・(アブダビ大会の延期について)正直言って、屋外大会は怖いんだ。今日はすばらしい天気だが、昨日は冷たい風が吹き付けていた。どうなるかわからない。このスポーツは屋外ではやりにくい。フットボールなら問題ないが、格闘技はまるで違う。やるのだとしたら、ハワイがいいだろう。アロハ・スタジアムがいい。

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ゴング格闘技3月号をちらちらと眺めている。松原先生が「力道山・木村」戦をあっさりと解き明かしているのがすごい。個人的には松原視点の方がそそられる。でもこれでは、先月号の大長文の立つ瀬がないような・・・著者だけでなく、買って読まされた読者にとっても・・・すごい雑誌である。

今号で気になったのは「修斗激震!」という、例の問題を扱った記事。そこにこんな記述があった。

・・・ちなみにこの件に関し、ゴン格編集部には何の連絡もなかった。

・・・互いがその意思を、あくまで個人的な日記でしかないブログという場所で書きあうという行為が、修斗を目指す競技者、関係者に不安をもたらしたような気がしてならない。



いうまでもないことだが、今回の件、何が問題であるかと言えば、それはもちろん、ゴン格に連絡がなかったことでもなければ、朝日・若林両氏がブログで情報発信したことでもない。

ツイッターで直接情報発信をした大桃美代子は、いわゆるスキャンダル業界の人からは評判が悪いらしい。スキャンダル業界の人にとっては、たしかに飯の食い上げだと言うことなのだろう。その業界以外の人にとっては、誠にどうでもいい話である。

ゴン格のこの記事からは、それと同じにおいを感じる。読者が知りたいのは、修斗のどこに問題があり、今後どうなっていくのか、それでファンにとってはどんな影響があるのか、ということだ。記事にするなら、そこを指し示してほしい。

修斗はゴン格に連絡をするべきだったのだろうか。ゴン格は修斗の何なのだろうか。改めてすごい雑誌である。


Kamirpo では、「Japan Cool」に吹いた。自分もあの試合を聞いたときの第一印象は「共食い」だった。青木がアニメオタクでないことが不思議なくらいだ。さすがに先生はうまく言葉にするものである。青木真也のモチベーションを解説した、Twitcasting 書き起こし記事も、たいへんわかりやすかった。

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