ハーシェル・ウォーカー、ますます張り切る【米主流メディアは困惑・・・】


 週末のストライクフォース大会に出場するハーシェル・ウォーカーが記者会見でまたしてもレジェンドな発言を連発している。

MMAを野蛮なスポーツだとして避ける人がいれば、私は「君たち、MMAはフットボールやボクシングより安全なんだよ」と教えてあげてるんだ。なかなか信じてもらえないけど、私が教えるのでは十分ではないかな?

フットボールでも失神はしょっちゅうだし、あらゆる関節の怪我もある。MMAではKOされればレフリーが止めてくれるし、タップだって出来る。

(AKAでの練習中にダニエル・コーミエの膝蹴りを受けて目尻をカット、予定されていた11月の試合をキャンセルしたことについて)何針か縫ってジムに戻ったら、みんなが私を見て首を振り「試合は出来ない」というんだ。私は、いやいや、ヘルメットをかぶって練習させてくれ、試合にも出させてくれと主張したが、みなさんの話を聞いて学んだ。試合に出て、ずっと優勢だったとしても、ラスト30秒で傷口が開いたら試合を止められるんだってね。

私はMMAのスポークスマンになりたいんだ。スポークスマンになるのに、自ら戦う必要はない。ただ、まずは戦えるんだと言うことをお見せしたい。私は、自分では出来ないことを言うばかりのトレーナーが好きではないんだ。それに、MMAについて語るなら、まずは知識を持っておきたい。

NFLに復帰してもやっていける。今の体調を維持すれば、50歳になってもプレイできる。いま現在プレイできるかと聞かれれば、何の不安もなく可能だ。今すぐチームの力になれる。

(試合が1年ぶりになったことについて)正直、また戦うことになるとは思っていなかった。ただトレーニングだけに専念していた。私がほかの選手と違うところはそこだ。試合のことは考えず、ただジムに行って練習する。そうしたら試合の話が持ち込まれるので、ありがたくやらせてもらう。

ジムでは、学ぶと言うこと以外には何も考えていない。私にはもう、他人に何かを証明する必要はない。自分に対して証明しているだけだ。次の試合があるかどうかも分からない。

土曜日には、キャリア1年の選手にしてはやるじゃないか、と言うところをお見せできればと思っている。


(出所)
‘Adapted’ Walker Says MMA Has Him in Best Condition Ever (Sherdog)

One Year Later, Herschel Walker Returns to MMA, Then Hints at NFL Comeback (MMA Fighting)

Strikeforce's Herschel Walker: Still doubt me? Then come see what I do (MMA Junkie)

Herschel Walker: MMA safer than football (USA Today)

この偉大なスポーツ・レジェンドがMMAに取り組んでいることについては、ゴリゴリの保守派がうまく消化しきれず困惑気味。次の記事はまあまあ有名な記者のものらしい。

 ハーシェル・ウォーカーはセンセーショナルなアスリートであり、スマートなビジネスマンでもあるが、最近の動向を見るにつけ、退屈から道を踏み外してしまっていると結論づけざるをえない・・・そのことはいろんな意味でに私を悩ませる。

・・・ハーシェルは、自分が前座の見せ物であることに気づかねばならない。キンボ・スライスやイベンダー・ホリフィールドと同じようなPPVの客寄せだ。そして私が何より恐れるのは、ウォーカーが自分の伝説をリスクにさらしていることだ。MMAコミュニティにとっても、なにかいい影響でもあるのかどうか、私には見えない。

MMAのことを好きになりたい。理解もしたい。真剣に記事に取り上げたい。でも、この競技自体がサーカスを志向しているのだから、私はどうしたらいいのか分からない。

ウォーカーの対戦相手はスコット・カーソンという40歳の男で、過去9年間で、1Rノックアウト負けを一度喫しただけの選手である・・・このマッチアップはジョークだ。トーニャ・ハーディングがボクシングをするようなもの、あるいはチャド・オチョシンコが馬と競走するようなものだ。きっと次には、デビッド・ベッカムがPPVで、芸能人赤坂ミニマラソンを走るのだろう。

・・・この試合をプロモートしているのがストライクフォースであることは特記しておくべきだろう。ストライクフォースはUFCのいとこのような存在だが、センセーション志向やがめつさが強い。ハードコアなMMAファンは、この試合に大きな意味はないことを理解できるだろうが、最近MMAを見始めたようなライト層にとっては、区別がつかない。私もそうだ。

・・・引退後に、自分が何者であるのかと苦闘しているアスリートはたくさんいる。しかし、ビジネスマンとして成功したウォーカーがここにたどり着くとは驚きだ。ウォーカーは不動産取引でも儲けているし、食品の卸売り会社も経営している。それだけでは、アドレナリンを抑えきれないということなのだろう。


ハーシェルのこの記者会見はアメリカでは一般紙などでも広く報じられている。BloodyElbowは、Googleで検索したところ、この記者会見の記事が133本あったと数え上げている。なかには、「この土曜日にUFCで戦うハーシェル・ウォーカー」などと完全に間違って紹介されてしまっているケースがあったり、「50歳にして復帰」コメントに対してはフットボール専門メディアからは冷たい反応も散見されているという。

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MMA 統計でおなじみのFight Metric が、UFC28以降のUFC全試合の統計をまとめて、各種ランキングを出している。たとえば、「歴代テイクダウン王」はGSP(66回)、「歴代テイクダウン・ディフェンス王」はなんとミルコ・クロコップで防御率90%(ちなみに岡見はこの項目で83.3%、歴代6位)。岡見について言えば Significant Strike Defense(強い打撃に対する防御率) が74.2%で、ライアン・ベイダーに次いで歴代2位、なんてことがわかる。眺めているとなかなか楽しい。

UFC OFFICIAL RECORDS (Fight Metric)

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第358話 『1月30日グラディエーター欠場のお知らせの巻』(ミノワマン公式ブログ 帰ってきたブログマン)
これは心配。言われてみれば、体が壊れてもおかしくない人。


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