ビッグ・ジョン・マッカーシーが解説業に専念


Fight PassでUFCを見たり、英語版動画を探し出してベラトールを見ている人にとっては興味深いニュースだと思うのだが、ベラトール創設時点からずっとテレビの解説を務めてきていたジミー・スミスが2018年以降の契約が更新に至らず降板に。そして新たなベラトール中継の解説者に、有名レフリーのビッグ・ジョン・マッカーシーが就任。マッカーシーはこれを機に、いったんレフリー業は休止し、解説業に専念する(利益相反が生じるため)。なおベラトールの解説者はもう1人、チェール・ソネンがいる。

ベラトールでは昨年、長年の実況アナウンサーだったショーン・ウィーロックに代えて、WWEやストライクフォース中継でおなじみのマウロ・レナロ、元UFC実況アナウンサーのマイク・ゴールドバーグ(交代で担当)を起用している。スミス離脱により、ベラトールのテレビ中継からはもはや、ビヨン・レブニー時代の香りはまったくしなくなった。

1月20日のベラトール・ロサンゼルス大会は、実況ゴールバーグ、解説マッカーシーという布陣でやるらしい。

ジミー・スミスは逆に、UFCの放送席入りが濃厚だそうだ。共に禿げ頭、ハイトーンの白人のおっさんという意味ではジョー・ローガンとキャラが丸かぶりではあるのだが、スミスの解説も歯切れが良くて優秀。ラウンド毎に独自の採点結果を発表してくれるのが特徴だ。

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2017年のUFCの米国での視聴者数データ。苦戦していますな。出所レスリングオブザーバー1月8日号

ファイトナイト・メインカード(Fox Sports 1) 
平均視聴者数 795,412 (前年 965,111、対前年比△17.6%)

ファイトナイト・プレリム(Fox Sports 1) 
平均視聴者数 634,929 (前年 730,125、対前年比△13.0%)

ファイトナイト・メインカード(地上波FOX) 
平均視聴者数 2,084,500 (前年 2,661,600、対前年比△21.7%)

PPVプレリム(Fox Sports 1) 
平均視聴者数 834,000 (前年 1,168,500、対前年比△28.6%)

PPV  
平均販売件数 305,000 (前年 558,000、対前年比△45.3%)

(参考)ベラトール メインカード(Spike TV)
平均視聴者数 610,318 (前年 676,364、対前年比△9.8%)

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1月3日に開催された巌流島をCSフジで見たのだけれど、これ、なかなか面白くなってきませんねえ。どこかで跳ねるのではと期待して、放送されているものについてはずっと見ているんだけど、跳ねるどころかマンネリ化が進行しているような・・・田村のひどくぶっきらぼうな解説は新鮮だったけれど。

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ギャビ激白! こんな試合をしていると、アメリカで私が変に思われる

ギャビ・ガルシアのインタビューがMMA Fightingに。本人が母国語ではない英語で話しているせいか、ちょっと意味が取りにくいところもありますが、できるだけそのまま抄訳。意外に日本でやっていくには向いていないタイプかも。


Q. 先月の出来事はどの当たりに端を発していたのですか。

父や祖父、叔父が病気になるなど、家庭にいろいろあった。クリス・サイボーグと一緒に通っていたダンス教室で、血圧が乱高下していることを指摘された。Rizinの一部のスタッフともコミュニケーション上の問題があった。私には同意しかねることもあり、そのことで傷ついていた。

日本に行くためにカリフォルニアを立つとき、私の体重はリミットの17パウンド上だった。この程度の減量なら慣れているはずだった。しかし日本に着いて少し身体を動かしたところ、ひどい鼻血が出た。翌日の練習の時にも、また鼻血が出た。チームが帯同しなかったことにもストレスを感じていた。3人のビザ発給が拒否され、その他のコーチは(UFC 219出場の)サイボーグに付いていた。私に付いているコーチは1人だけで、なんだかすっかり不安になってしまった。

計量の日の朝起きると、体重は18パウンド超過していた。減量しなければと思ったのだが、手は動かないし目はかすむ。バスタブに入ったら、目が見えなくなった。私は「もうできない。このままでは死んでしまう」と風呂を出た。風呂は鼻血で真っ赤になっていて怖かった。

私は32歳だが、卵巣の病気で経口避妊薬を飲んだとき以外、月経の時期が不安定だったことはなかったのだが、今回初めて月経が早く来た。自分の体を制御できていなかった。

そこで私はボス(榊原氏)に、これ以上減量できないと告げた。計量の時には、立っていることもできず、体重計の隣で横になっていた。試合を12月31日に順延するかと聞かれたので私はそうすると答えた。でもカンドリは、31日に延期するなら、私が規定体重まで減量することが条件だと言った。でもそんなことをしたら私はリングで死んでしまうと思った。長年やってきて、こんなに体調が悪かったのは初めてだ。悪いのは自分だ。

Q. Rizinスタッフとのコミュニケーション上の問題というのは?

日本のファンなら、私の対戦相手がどういう人なのか、この試合がどういう意味なのか、分かってくれていると思う。でも、私はカリフォルニアに住んでいる。柔術でキャリアも積んできた・・・私だってタフな試合をしたい。RIZINが私に経験を積んでファンを増やすチャンスをくれていることは分かってる。だから試合を受けた。でも私の希望も聞いてほしい。

Q. 米国ではあなたが自分の体重に見合った相手と戦わないこと、歳をとった相手と戦うことを拒まないことに批判があります。

サカキバラは、カンドリはかつてプロレスでスターだったし、日本のファンを増やすには日本人と戦う必要があると言っていた。私はそうは思わなかったが、指示に従っている。日本では私は、ギャビとしてではなく、カンドリの対戦相手として認識されている。試合がキャンセルになった後、食事をしていると、誰もがこの試合のことを聞いてくる。みんな本当にこの試合を見たがっている。日本はどこか別世界みたいだ。私たちとは全く違う暮らしをしている。日本人はこの試合が画期的な試合だと思い込んでいる。

みんながカンドリのことをかわいそうだと言うが、彼女はたくさんの金をもらっている。カンドリは適当に選ばれた対戦相手ではない。カンドリはキング・レイナのコーチをしていて、私とレイナは将来、グランプリで戦うことになっている。ちゃんと背景になるストーリーがある。

今回私はサカキバラに、女子のオープンウェイト・トーナメントを開催してほしいと要望した。彼らは女子選手の候補者を用意している。アメリカ人が2人、ブラジル人が2人、マーク・ハントのところで練習しているヘビー級の子もいる。そういう選手と私は戦いたい。RIZINが日本市場のマーケティングをしないといけないことはわかる。いろいろよくしてもらったので、私にチョイスはないのだけれど、今後はいろいろなことを交渉していきたい。

サカキバラとタカダのことは信頼しないといけない。門戸を開いてくれたのは彼らだ。彼らがいなければ、私はMMAをしていなかった。

私はRIZINに、カンドリ戦のような試合はしたくないと伝えた。でもカンドリはこの試合をやりたいといい、RIZINも同意していた。私はリングで、カンドリとファンに謝罪した。カンドリがあの年齢で、本当に私と仕切り直して戦いたいのかどうかは分からない。戦いたいというのなら受ける。どのみち他にも私と戦いたい選手はいるのだから、練習を続けても無駄にはならないと思っている。

私はRIZINと契約している。しかしこの契約は他のMMA契約とは違っている。私には従わないといけないルールがある。

Q. 他のMMA契約と違うというのは?

RIZINの他の選手のことは知らないけど、UFCやインヴィクタの契約とは違っている・・・私は柔術で長年メダルを争った選手だ。将来は自分の道場を開くという選択肢もある。でもそのためにはおカネが必要だ。だから一定の忍耐が必要だ。そのことがストレスになっているのだと思う。

Q. 忍耐というのはどういうことですか。

日本のファンは分かってくれているが、アメリカのファンはそうではない。プロモーターはこれがどういう試合なのか、海外メディアにもよく説明をしてほしい。そうでないと私が変に思われる。サカキバラは日本のメディアに話をするが、私はアメリカで変に思われてる。

RIZINがまず日本市場で頑張っているのは分かる。でも海外市場も注目している。こんなことでは海外市場は獲得できないと思う。なぜこんな試合をブッキングするのか、ちゃんと説明してほしい。私が一人で全部、説明しているみたいでつらい。

Q. 日本以外のファンから、フリークファイトだと思われるのがいやなんですね。

その通り。日本のファンは見たがっている。でも海外のアスリートも見ているし、結局世界中に知られてしまう。日本市場はそれでよくても、アメリカのメディアはわかってくれない。だから私は一人でアメリカのメディアと戦っている。

私は次回大会にブッキングしてほしいと頼んである。対戦相手はファンの見たい選手でいい。私のMMAは進化しているし、打撃も向上している。フリークショーではなく、ちゃんと挑戦をしたい。そして、もっと好意的に見てもらいたい。

デイナ・ホワイト:私には中堅ボクサーに良い暮らしをさせるためのアイデアがあるんだ(ほんま?)


Yahoo! Sportsに掲載されたデイナ・ホワイトのインタビュー、その一部を紹介。

Q. コナーがタイトル防衛戦をしないのはスポーツとして問題なのではないですか

コナーがいつ復帰するのかは分からないが、早く決めてほしい。8~9月まで戦わないなら、2年も防衛しないことになる。コナーが戦うか戦わないかは彼次第だ。しかしトニーもハビブにも十分に資格がある。ベルトは動かさないと行けない。

コナーが3月までになんらかの決断もしないなら、トニーとハビブで暫定王座戦を行う。その勝者がコナーと統一戦を行う。そして9月まで戦わないというのなら、トニーとハビブの試合を正王座戦にする。

(訳注 ちょっと意味がわかりにくいですが、そのまま紹介しています)

Q. バーでケンカをした、速度違反を犯したなど、マクレガーの最近の行状は気になりませんか

大丈夫だ。速度違反といったことは、若くて金持ちのファイターなら普通によくあることだよ。ケンカについては本人から全部ウソだと聞いている。だから私は心配していない。コナーはスマートな男だよ。

Q. メイウェザー戦であれだけのファイトマネーを稼いでおいて、マクレガーはまた戦いたいと思うものでしょうか。

それは彼次第だ。こちらはいつもフェアな取引をまとめる自信がある。まだ若くて才能がある選手は、稼げるうちに稼いでおきたいと考えるものだ。7500万ドルなんて、あっという間になくなるものだよ。半分は税金で取られるし、コナーは贅沢品が好きだ。

Q. サイボーグは次には誰と戦いますか。自分ではメーガン・アンダーソンの名前を挙げていますが。

いや違う。アマンダ・ヌネスがサイボーグと戦いたいと言っている。私はその試合を組もうと思う。

Q. いつ頃実現の見込みですか。

サイボーグも試合をしたがっている。両選手の準備ができ次第だ。

Q. サイボーグは、ブラジル人同士では戦いたくないと言っています。

チャンピオンの場合には、どの国籍の選手であろうと、挑戦を受けなければならない。

Q. ところで、なぜボクシングに進出しようとしているのですか。

メイウェザー・マクレガー戦を実現させた経験から、ボクシング業界のヤツらはたいしたことがない、こちらの方が優秀だと思ったからだ。

ところで、Showtimeがメイウェザー・マクレガー戦のPPV販売件数を公表したが、あんなモノは嘘っぱちだぞ。実際には670万件で、配信トラブルさえなければ700万件を超えていた。史上最大のイベントだったんだ

(訳注: Showtimeでは、北米でのPPV販売件数が430万件となり、メイウェザー・パッキャオ戦の460万件に次いで史上2位の記録になったと発表している

Q. Showtimeの数字は北米の数字、あなたの数字はワールドワイドだということなのでは?

だとしてもヤツらは間違っている。全く信用ならないし、あんなヤツらとはもう仕事をすることはない

Q. トップクラスの選手のファイトマネーは、UFCよりボクシングの方がうんと高額です

これまでずっと、あるやり方をしてきたからといって、これからもやり方を変えたり、修正することができないわけではない。ボクシングの場合、若い選手はほとんど稼げていない現状がある。私は中堅選手がしっかりした良い暮らしをできるようにする。カネをもっと平等に分配する方法はあるんだ。そのためには本物のTVディールを獲得して、UFCモデルで経営する必要がある。ボブ・アラムがESPNで放映契約を獲得したが、あんなものはUFCのまねごとなんだよ。

Q. でも、ESPNでボクシングの露出が増えるのは悪いことではないのでは?

露出してどうするのかが問題なんだ。ちょっと拳が痛いくらいで試合を止めたりしているだろう。ロビー・ローラーが先だってのドスアンジョス戦の第3ラウンドに前十字靭帯と半月板をぶっ壊した。彼はそれでも最終ラウンドまで戦ったんだ。見た人が満足するかどうかが問題なんだ。そして私にはうまくやれるアイデアがあるんだよ。

(訳注 デイナはさらっと明かしているが、ローラーの容態が心配である。)

Q. あなたは15年間、MMAの世界でたたき上げてきました。これから15年間、ボクシングの世界でやっていくつもりはありますか。60歳になってしまいますよ。

ボブ・アラムなんか105歳になってまだ憎まれ口を叩いているだろう。60歳になっても私が格闘技を好きでいることは確かだ。

Q. アル・ヘイモンのPBCは大きな損失を出していますが、ヘイモンの選手を引き継ぐつもりはありますか

いろんな人から連絡は来ているし、意見は広く聞いている。ヘイモンともいい関係にある。あらゆる可能性を模索するよ。


2017年の新日本、シングルマッチでの勝ち数が最も多かったのはあの人!



FightMetric社のMichael Carroll氏が、2017年のUFCの主要統計を紹介している

・2年連続、史上2度目、UFCの試合のフィニッシュ率が50%を下回った
・2017年に行われた試合数は457試合。2013年の386試合以来の低い数値。大会数39も2013年の33大会以来の少なさ
・2017年のノックアウトのうち26%がクリンチからの打撃。これがフィニッシュ技の中で最多。2012年以降、クリンチからの打撃によるフィニッシュの率はずっと増えてきている
・2017年のノックアウトの94%は頭部への打撃。2016年と並んで高い比率。
・ボディへの打撃でのフィニッシュは、全フィニッシュのわずか2%。2009年の1%以来の低い数値。
・キック、ニーによるフィニッシュが26試合。

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レスリングオブザーバー最新号。2017年WWEの勝敗記録より。ほんと、みんな優秀。

・アスカ 94戦 92勝2NC(勝率1.000) 
(勝率10割はアスカのみ)

・中邑真輔 170戦 131勝39敗(勝率.771)
(勝ち数131は、ディーン・アンブローズの144勝についで第2位)

・戸澤陽 80戦 44勝36敗(勝率.550)

・カイリ・セイン 32戦 27勝5敗(勝率.844)

・イタミ・ヒデオ 75戦 40勝33敗2NC(勝率.548)

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UFC公式、2017年トラッシュトーク名場面集!

WWE公式、2017年トップ25マッチ

デザインのプロが評価する、2017年のUFCポスターのベストとワーストはどれか?(MMA Junkie)

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Voices of Wrestling NJPW 2017 Year in Review

リンク先から、実に1000ページを超える2017年新日本プロレス名鑑のe-Bookが、一応無料でダウンロード可能だ(英語版です)(好きな金額をお支払い下さい。最低0ドル、と書いてある)。内容は選手プロフィール、軍団プロフィール、戦評、統計など。情報過多で実にクレイジー。

統計のページからは、2017年の新日本で最も試合数が多かったのはEVIL(149試合)、シングルマッチの試合数が最も多かったのは岡倫之の32試合(6勝19敗7分)、シングルマッチでの勝ち数が最も多かったのは14勝を記録した永田さん、タッグマッチの勝ち数が最も多かったのは35勝の高橋裕二郎といったマニアックな情報がわかる。

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Abemaの番組は見逃してしまったんだけど、武尊ってそもそも、なんでディラショーと練習しているんですかね。キックの練習を深めたいなら、本場は米国ではなくて欧州とかタイなのでは・・・まさかMMA進出もありえるとか?


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RIZIN感想・クリス・サイボーグ感想


新年あけましておめでとうございます。
正月には不思議なくらい、毎年体調を崩します。
大晦日にだらしない姿勢でテレビを見すぎるせいなのかな。

●クリス・サイボーグ def ホリー・ホルム(UFC 219)

クリス・サイボーグに弱みがあるとすれば、それは過去の対戦相手の顔ぶれだろうと思われた。ジャーメイン・デランダミーを筆頭に、サイボーグとの試合を回避しようとする選手が過去も現在も多いと思われ、そのためサイボーグはおもむろに抜擢されたようなロシアやヨーロッパの無名選手と戦うことが多く、結果的にこの人が本当のところどれくらい強いのか、実力測定がしにくいという面があった。

今回の試合で、サイボーグは見事に回答を示したように思う。

サイボーグ自身もおそらく、これまでの対戦相手の多くに物足りなさを感じていたのだろう。ホルム戦の途中に、これまでに見せたことのないような実に満足そうな表情、レベルの高い戦いができることを楽しんでいるような表情を作っていたのが印象的だった。こんな表情で戦う人には、なかなか勝てないように思う。

次の対戦相手としてはミーガン・アンダーソンの名前が挙がっていたが、僕としてはキャット・ジンガノや、開店休業状態のバンタム級女王(女子バンタム級はいま、ほんとに挑戦者が不在なのである)のアマンダ・ヌネスを期待したい。

UFC公式サイトのランキングのページを見ると、先日スタートしたばかりの女子フライ級についてはすでに15位までランキングが定められているのに、女子フェザー級はいまだにランキングすら存在していない。このことは、UFCの女子フェザー級に対する考え方を表してしまってはいると思う。それでも、今回のような戦いがあれば、UFC女子フェザー級ベルトは価値を増していくことと思われる。


●RIZIN感想

トーナメントが3つもあったことには見るまで気がつかなかったのだけれど(さんざん報じられていたのだろうけど、ピンと来ていなかった)、それぞれに理想的かつ見どころの多いハコビとなったのではないだろうか。

あえていえば、決勝戦の堀口・石渡は、前回も若い堀口が勝っていて、しかもその後UFCでトップコンテンダーになってますます大きくなって帰ってきたわけで、話の筋としてはそりゃ堀口がまた勝つだろうとは思われた。那須川・藤田も少し前に那須川が勝ったばかりで、さらに今回はキックルールというのだから、那須川勝利は動きそうになかった。しかし、浅倉カンナの勝利は本物のアップセットだった。

これまで浅倉をすごく応援していたわけではないのだけれど、RENAとの決勝戦では、入場時から浅倉を応援している自分がいたのは不思議だった。それくらい、見るものの目を引きつける、急成長のオーラが出ていたのだろうと思われた。あるいは、すごく正直に言えば、少しRENAが鼻につき始めていたと言うことはある。

これでRENAにとってもライバル誕生だ。再戦は心臓麻痺が起きそうなくらい、ヒリヒリした試合になることだろう。敗戦後のRENAが、一瞬力なく笑ってしまっていたのは一体どういう意味だったのか。ここまで努力してきたのに、最後をかっさらわれてしまったという脱力か。女子のスター選手はふっといなくなることがある。そうならなければいいのだけれど。

バンタム級トーナメントは29日の大会分を含め、内容充実だった。トーナメントでスターを輩出したDREAMを思い出した。堀口に負けたマネル・ケイプの悔しそうな表情は、まるで長島自演乙の舞台裏での号泣シーンのように、逆に未来を感じさせるものだった。イアン・マッコールも男がすたったわけではない。ぜひ戻ってきて堀口を脅かしてほしい。

31日大会は、インターミッションが長すぎる件はあったにせよ、カード自体にもはやナンセンスはなく、引き締まった良い大会だった。見終わって改めて思ったけれども、こんなに生真面目なカードばかりだとは思っていなかった。これまででベストの大会だったかもしれない。

矢地祐介 def 五味隆典

すっかり舐めきっていて何の期待もしていなかったが、五味隆典にやられてしまった。UFCでの不甲斐ない日々を全部前振りに使うものだから、タメが効き過ぎている。

それにしても、五味がラッシュをかけた時に、「いけ!ぶち殺せ!」と思わず血が沸いてしまうのは、一体何なんですかねえ。普段そんなテンションでMMAを見ているわけではないんだけど。


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プロフィール

高橋テツヤ

格闘技とプロレス、海外とニッポン、スポーツとエンターテインメント、勝者と敗者の際を究めて極めたい、プロレス・格闘技を愛するライター・翻訳者。

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